言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

アメリカ合衆国国歌 "The Star-Spangled Banner"

2011-06-01 | 日記
 今日、「大阪府の「君が代条例」案について」のコメント欄に、

 このブログの常連さんであるアメリカ人によって、日本の国歌「君が代」は「戦争を連想させる」のでよくない、といった書き込みがなされたのですが、

 私としては、「君が代」は戦争と「直接的には」結びつかないと考えています。



 「君が代」が「過去の一時点のみ」を象徴しているのであれば、「君が代」が日本の国歌であることは問題かもしれませんが、

 「君が代」は「現在の平和国家・日本」をも含めた象徴である以上、「君が代」が戦争を連想させることを根拠に、「君が代」を問題視することは間違っているのではないかと思います。



 読者のみなさんは、日本の国歌、「君が代」はすでにご存知だと思いますので、「比較のために」アメリカの国歌、"The Star-Spangled Banner" の歌詞をご覧ください。

 以下に引用するアメリカ合衆国国歌 "The Star-Spangled Banner" の歌詞は、英語部分・日本語(訳)部分、それぞれ引用元は下記のウェブサイトです。



WIKISOURCE」の「The Star-Spangled Banner

WIKISOURCE」の「星条旗



 アメリカ合衆国の国歌は、そのものズバリ、「戦争」を歌っています。このような歌詞であるにもかかわらず、というか、このような歌詞であるからこそ、なのでしょうが、アメリカ人はこの国歌を愛し、歌っているわけです。私は、これが本来あるべき姿なのではないかと思います。

US National Anthem by the Academy Choirs
http://www.youtube.com/watch?v=9ETrr-XHBjE



O! say can you see by the dawn's early light,
What so proudly we hailed at the twilight's last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight,
O'er the ramparts we watch'd, were so gallantly streaming?
And the Rockets' red glare, the Bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our Flag was still there;

O! say does that star-spangled Banner yet wave,
O'er the Land of the free and the home of the brave?

おお、見えるだろうか 夕明けの淡き光を受け
先の夕暮れ 陽が落ちる時 我等が歓呼したもの
其は太き縞と輝く星条旗を我々は目にした 危き戦の間
城壁の上に見た 勇壮に翻りし 彼の旗/
狼煙の赤き炎立ち 砲弾が空中で爆発する中
耐え抜き 旗は翻っていた
おお、星散りばめたる旗は いまだ猶棚引いているのか
自由なる大地 勇者の大地の上に


On the shore dimly seen through the mists of the deep,
Where the foe's haughty host in dread silence reposes,
What is that which the breeze, o'er the towering steep,
As it fitfully blows, half conceals, half discloses?
Now it catches the gleam of the morning's first beam,
In full glory reflected now shines on the stream,

'Tis the star-spangled banner, O! long may it wave
O'er the land of the free and the home of the brave.

岸辺の霧 其の濃く深き帷の中
傲慢なる敵の軍勢 畏れ息潜め
彼は何ぞ 断崖聳ゆる向かう
時折吹く微風に 隠れする/
今正に 朝の新しき光を一筋受け
大いに輝き 風を受けはためく
其は星散りばめたる旗よ 永久に棚引け
自由なる大地 勇者の大地の上に


And where is that band who so vauntingly swore
That the havoc of war and the battle's confusion,
A home and a country should leave us no more?
Their blood has washed out their foul footsteps pollution.
No refuge could save the hireling and slave,
From the terror of flight, or the gloom of the grave,

And the star-spangled banner in triumph doth wave,
O'er the Land of the Free and the Home of the Brave.

そして斯も得意げに宣誓せし彼の一塊は何処ぞ
戦いの浪費と戦争の乱雑が
故郷も国家も我等に最早残さじと/
彼らの血は彼らの汚れし跡は彼らの血であがなわれたのだ
小屋は彼らの雇員と奴隷制度を助けまじき
潰走の恐れと死の暗闇から
其は星散りばめたる旗よ 永久に棚引け
自由なる大地 勇者の大地の上に


O! thus be it ever, when freemen shall stand,
Between their lov'd home and the war's desolation,
Blest with vict'ry and peace, may the Heav'n rescued land,
Praise the Power that hath made and preserv'd us a nation!
Then conquer we must, when our cause it is just,
And this be our motto — "In God is our Trust;"

And the star-spangled Banner in triumph shall wave,
O'er the Land of the Free and the Home of the Brave.

おお、斯く不断にあらん事を
自由世界が彼らの愛情される家と戦ひの
浪費の間に立たう時/
勝ちと泰平で恩恵され 天に助されし地所が
我等に状態を創り擁護したる力を
誉めん事を
我等は破るべし
其が正に我等の原理なる時は
そして此が我等の金言ならん事を
「我等のモットーは神のみが知るという事を」
其は星散りばめたる旗よ 永久に棚引け
自由なる大地 勇者の大地の上に




■関連記事
 「最高裁、「君が代起立斉唱」は合憲

23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
君が代は気分が落ち込む (海外)
2011-06-02 05:27:00
暗~い感じの 君が代斉唱ってどなたも日本国のを愛して斉唱はしてないでしょうね。国歌なんだからとしょうがないからみたいな感覚で、。オリンピックなどで日本が優勝すると聞こえてくるあのメロディー、耳をふさぎたくなりそうな、、。敗戦国の歌らしい。

その点アメリカ国歌は勇気が出てくるような力強さを感じ、私もすでに星条旗にこめる愛があります。
返信する
日の丸は日の出? (海外)
2011-06-02 05:45:39
Hi guys.

私自身も義務的に君が代斉唱を強制された時代はあったのですが、卒業式には歌いたくなくてその頃はまだ純情さも残っていたので(^^:)) 教師のように起立を拒否なんどはしませんでしたけど、歌詞がそれこそ何時代?と聞きたくなるような、、古めかしい表現ですよね。今の子は理解しているのか疑問ですけど。

歌詞をかえて現代風にしたら、日本国民も国歌斉唱を自ら歌いたいとおもうのでは? 古めかしい表現を今風の言葉で、、君が代~八千代にって、、教師じゃなくても起立は拒否したくなるよう、、勇気や活動的では無い音階ですものね。日本では公の場で歌手が国歌斉唱などをする機会があるのですか? アメリカでは公式戦場では必ず、、、。 
返信する
フランスや中国も凄まじいよ (四葉のクローバー)
2011-06-02 10:20:35
フランス国歌や中国国歌も凄まじいよ
<フランス国歌>
(1番)
進め 祖国の子らよ
栄光の時が来た
我らに対し 暴君の
血塗られた軍旗は 掲げられた
血塗られた軍旗は 掲げられた
聞こえるか 戦場で
獰猛な兵士の怒号が
奴らは来る 汝らの元に
喉を掻ききるため 汝らの子の
(コーラス)
市民らよ 武器を取れ
軍隊を 組織せよ
進め! 進め!
敵の汚れた血で
田畑を満たすまで
市民らよ 武器を取れ
軍隊を 組織せよ
進め! 進め!
敵の汚れた血で
田畑を満たすまで

<中国国歌>
起ちあがれ! 奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らの血肉を以って新たな長城を築こう!
中華民族に最大の危機がせまり
一人ひとりが最後の咆哮をあげる時だ。
起て! 起て! 起ちあがれ!
我々すべてが心を一つにして、
敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め!
進め! 進め! 進め!

返信する
中国とfフランス国歌に、、)0( (海外)
2011-06-02 11:55:24
Hi guys

Wooow,まさに殺されるか殺すかの世界が戦争ですものね。そういえば中国国旗はまさに血の色のような。

赤は攻撃的な色とも言われているのが当地のギャングカラーなのですが、ある地域へ行けば、対抗ギャング(日本暴走族とは規模が違いますが)カラーだと知らずに着ていると銃で撃たれることもあるくらい。青、赤、などの原色は着ないほうが無難なのです。

しかしまあ、ずいぶんと攻撃的な歌詞ですよね。まだ日本の方が、穏やかも、好きにはなれないですけど、
返信する
眠気覚まし (四葉のクローバー)
2011-06-02 16:56:14
>しかしまあ、ずいぶんと攻撃的な歌詞ですよね。

でも、朝礼で歌えば、眠気覚まし、にはなるかもしれませんね。
返信する
Unknown (memo26)
2011-06-02 17:13:28
 こういう歌詞を見ると、日本の「左」の教師が「君が代は戦争をもたらしたのでいけない」と主張する(教える)のは、なぜなのか、という話になりますね。

 日本の国歌のほうがまだ「まし」だとは思わないのですかね?

 先日の最高裁判決は「適切だった」といえるでしょう。

 今月中に、ほかの小法廷でも同様の問題について、判決がなされるようです。
返信する
新しい国歌 (四葉のクローバー)
2011-06-02 17:26:58
上を向いて歩こう、
なんか良いんじゃないか?

勿論、歌詞は変える必要があるけど。

返信する
坂本九氏はアメリカ音楽界でも、、 (海外)
2011-06-03 04:39:19
Hi guys.

アメリカでは「上を向いてあるこうよ」は「Sukiyaki」名でアメリカ人歌手も歌ってますし、日本語のまま流れてるほど名曲です。祖国ニッポンの名曲がいまもアメリカで聞けるとはこんなうれしいことはありません。どなたか作曲と作詞をされたのでしょ。現代板日本国歌になりそうですよね。そういえば坂本氏は飛行機事故の犠牲者としてお亡くなりになったとか、、当時はインターネットの時代ではなかったのでずいぶんそのことを後からそれを聞かされ驚いたものです。すばらしい名曲を残してくださり感謝の一言(^^)/

返信する
君が代は明治時代に? (海外)
2011-06-03 04:46:12
Hi again.

君が代は明治時代に作られたとか、明治、大正、昭和まではさして拒否や違和感は無かったかも、今は平成時代にはマッチしないでしょ、どうりで陰気的満載の歌詞なわけね。ところで日本の「左」の教師って(^^?) 教師は左効き、左より、、ふ~む。日本語の意味を解読するのが大変になりつつ
返信する
Unknown (memo26)
2011-06-03 16:29:08
 「左」の教師というのは、「左寄り」の教師のことです。大胆に言い換えれば、「左翼的思想に染まった、親中・反米的思想傾向をもつ教育者」です。

 「上を向いて歩こう」は「呑気すぎる」ので国歌には向かないと思います。

 なお、「君が代」のメロディーですが、これはまず間違いなく、2千年近くの歴史をもつ日本の「荘厳さ・威厳」を表現しているのだと思います。
返信する

コメントを投稿