田母神俊雄 『自らの身は顧みず』 ( p.153 )
日本を守るためには、自衛隊の武力行使を容認しなければならない、と書かれています。
日本を守るためには、自衛隊の武力行使を容認しなければならない、というのは、まさにその通りだと思います。したがって、田母神さんの論は正しい。
また、「日本は自衛隊を送り出すにあたって 『武力行使はしない』 『武装も最低限』 などと強調することで自衛官を危険にさらしてきた」 というのも、正しい。
さらに、「軍事力と外交とは対外交渉にあたっては車の両輪である。軍事力だけではだめだが、軍事力がベースにないと外交交渉もうまくいかない。」 も、正しい。
しかし、日本社会には、軍隊・軍事に対する拒絶反応があり、( 日本の ) 周辺国も、過去の戦争による被害を忘れていないということも、考慮されなければならないと思います。
したがって、日本が、「普通の国」 であれば当然の国家防衛体制 ( 軍事体制 ) を整えてゆくためには、
・国民の自衛隊に対する信頼
・国際社会の日本に対する信頼
を、すこしずつ、地道に積み上げてゆかなければならないのだと思います。
自衛隊の海外派遣はその一環であり、すこしずつ、信頼を積み重ねてゆく過程で、すこしずつ、「武力行使はしない」 、「武装も最低限」などといった制約を取り除いてゆかなければならないのではないでしょうか。
一気に、「普通の国」 になることを要求しても、うまくいかない可能性が高い。
防衛庁の省への昇格、自衛隊の海外派遣など、状況は着実に改善されています。地道な歩みを、着実に続けてゆくことが、「普通の国」 になる近道なのではないかと思います。
そして、「普通の国」 になるためには、「日本は侵略国家ではない」 と主張するのではなく、
「遠くない過去の一時期、日本には非がありました。しかし、いまの日本は違います」
と、国民および国際社会に対して、辛抱強く伝え続けてゆかなければならないのだと思います。
なお、その過程 ( 海外派遣 ) で、自衛隊員の方々には、危険な状況に耐えていただかなければなりません。しかし、日本政府も、なるべく危険ではない場所に派遣する、といったかたちで、全力を尽くしていると思います。そして国民も、危険を覚悟のうえで任務を遂行されている自衛隊員の方々に感謝しなければならないし、また、( 少なからぬ国民は ) 感謝していると思うのです。
国家防衛の基盤は愛国心なのである。戦後教育による「侵略国家」などという呪縛からは、精強な自衛隊も任務の遂行も困難なのである。
私は防衛という仕事は抑止力をどうつくり出すかだと思っている。私たちは戦争をやるためにいるわけではない。もちろん戦争になれば、祖国を守るために戦うが、そうならないために毎日訓練に励んで有事に備えているのである。訓練に励み精強な自衛隊をつくることで、日本に手を出すとひどいことになると周辺国に思わせておかなくてはならない。
それが日本を侵略しようとする国に対する抑止力になるのである。そうでなくて外国に気配りをして、日本は人畜無害であるからというのでは、相手につけ入る隙を与える。気配り上手は日本社会では美徳だが、国際社会では弱いとみなされるだけである。
日本で、政府も国会も「武力行使はしない」と言って自衛隊員を海外に送り出すが、これは明らかに間違いなのである。日本が「絶対に反撃をしない国」だと分かってしまうと他国はたちまち日本を侮り始めるだろう。
だから日本は自衛隊を送り出すにあたって「武力行使はしない」「武装も最低限」などと強調することで自衛官を危険にさらしてきたとも言えるのだ。
幸いイラク派遣の自衛官に犠牲者は出なかったが、実際に犠牲者が出たら誰がどう責任をとっていたのだろうか。
軍事力と外交とは対外交渉にあたっては車の両輪である。軍事力だけではだめだが、軍事力がベースにないと外交交渉もうまくいかない。だが、反軍思想に凝り固まった発想からはどうしてもこのことが分からないのである。
日本を守るためには、自衛隊の武力行使を容認しなければならない、と書かれています。
日本を守るためには、自衛隊の武力行使を容認しなければならない、というのは、まさにその通りだと思います。したがって、田母神さんの論は正しい。
また、「日本は自衛隊を送り出すにあたって 『武力行使はしない』 『武装も最低限』 などと強調することで自衛官を危険にさらしてきた」 というのも、正しい。
さらに、「軍事力と外交とは対外交渉にあたっては車の両輪である。軍事力だけではだめだが、軍事力がベースにないと外交交渉もうまくいかない。」 も、正しい。
しかし、日本社会には、軍隊・軍事に対する拒絶反応があり、( 日本の ) 周辺国も、過去の戦争による被害を忘れていないということも、考慮されなければならないと思います。
したがって、日本が、「普通の国」 であれば当然の国家防衛体制 ( 軍事体制 ) を整えてゆくためには、
・国民の自衛隊に対する信頼
・国際社会の日本に対する信頼
を、すこしずつ、地道に積み上げてゆかなければならないのだと思います。
自衛隊の海外派遣はその一環であり、すこしずつ、信頼を積み重ねてゆく過程で、すこしずつ、「武力行使はしない」 、「武装も最低限」などといった制約を取り除いてゆかなければならないのではないでしょうか。
一気に、「普通の国」 になることを要求しても、うまくいかない可能性が高い。
防衛庁の省への昇格、自衛隊の海外派遣など、状況は着実に改善されています。地道な歩みを、着実に続けてゆくことが、「普通の国」 になる近道なのではないかと思います。
そして、「普通の国」 になるためには、「日本は侵略国家ではない」 と主張するのではなく、
「遠くない過去の一時期、日本には非がありました。しかし、いまの日本は違います」
と、国民および国際社会に対して、辛抱強く伝え続けてゆかなければならないのだと思います。
なお、その過程 ( 海外派遣 ) で、自衛隊員の方々には、危険な状況に耐えていただかなければなりません。しかし、日本政府も、なるべく危険ではない場所に派遣する、といったかたちで、全力を尽くしていると思います。そして国民も、危険を覚悟のうえで任務を遂行されている自衛隊員の方々に感謝しなければならないし、また、( 少なからぬ国民は ) 感謝していると思うのです。