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日本語スピーチコンテスト

2009-11-27 22:31:45 | 大学
信州大学で英語を教えていた留学生が今日、松本で開かれたスピーチコンテストに参加していました。ベトナムからの留学生です。

昨年度、私が教えたときはクラスでも英語がよくできる学生だったのですが、レベルとしては下のクラスにいました。今年は上級クラスに上がったそうです。

2年生になり、工学部のある長野市で生活をしているので、会うのは数カ月ぶりです。
「先生が今年もコンテスト見に来ると思っていました」と言ってくれて、二人で抱き合って再会を喜びました。

日本で暮らす留学生にとって、仕送りを受け取っている学生たちは大変な時期に突入しました。1ドル80円台の円高の時代です。学業に専念しようとおもっていても、奨学金をもらっていなかったり仕送りだけで足りない学生は、アルバイトをしなくてはならない。

日本語で勉強するには、日本人学生以上に学習時間も費やさなくてはならないだろうし、学業と生活費を稼ぐ生活を両立させるのは容易なことではありません。それでも、私の教えていた学生は、スピーチコンテストにも参加して大学生活を謳歌しようとしている様子がうかがえます。

松本大学で国際交流を受講している学生とともに、スピーチコンテストの見学に行きましたが、彼らにとっては留学生のスピーチが少なからず影響を与えたようです。「自分たちの生活って生ぬるいですね」なんて言葉を学生が囁いていました。同時に、スピーチを行った学生に「感動しました」なんて話しながら、さっそく交流をしていた姿が印象的でした。

こどもたちに英語を教えていながら、私もたまに「生ぬるいのではないか?」と感じることがあります。親世代の私たちの考えも生ぬるくなっていることがあります。月謝を払って教室に送るだけでは、中学になって英語を始める学生に学力的にはすぐに追いつかれてしまうことさえあるのです。

言葉を駆使すること、習ったことを体得して生活の中で工夫して活用することができるかどうか、という問題は、語学力も大事ですが、その話者の生きざまも表しているのだと感じる今日のスピーチコンテストでした。


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