今月かけこみで数名の中学3年生が教室に入ってきました。
そして彼らの成績を見た時「今年の総合テストはおかしいぞ」と感じました。
知人で他の教室で受験生を指導する方々とも情報交換をしました。
結論としては、今年の総合テストは難易度が昨年に比べてどこも高くなっているということです。
ただの総合テストなのに、どこの中学も約束したかのごとく問題が難しいです。
当教室の近くにあるK中学の例です。
今まで最低でも350点以上出していた学生たち。
それが、前回と前々回のテストでは軒並み250~300点程度まで点数を落としているようです。
これは、当教室に駆け込みで来た学生複数からの情報です。
いくつかの原因が考えられます。
昨年までと試験の難易度が変わらない?とすれば、以下のような原因が成績低下の原因です。
① 学生の準備が十分でなかった
② 問題をすべて解くための、時間の管理を学生ができていない
③ 総合テスト受け慣れていない
これは、昨年と同様に準備をしっかりやれば克服できる問題です。
しかし・・・。
今年のテストは、それに加えて「テストの難易度が増したかもしれない」可能性が多分にあります。
一言で言うと「脱ゆとり教育への準備」です。具体的に言うと、
① 2013年には高校の教育指導要綱が変わる。すると学習内容も大幅に増えることになる。
これから高校に入学する学生たちは、移行措置期間に高校に入学することになる。
そのため、いわゆる「移行措置対応版教材」を使うようになり、高校での学習内容も増える。
だから、中学で今から学力の選別、生徒の引き締めを行っている。
② (長野県固有の問題として)昨年は多くの公立高校が生徒枠を増やしたため、比較的受験が楽だった。
しかし、今年は昨年と比べて枠が減るため、「受験色」が強くなり志望校をしぼるのが難しくなる。
③ ほとんどの高校では前期選抜試験が廃止された。
(英語科、工業高校、単位制高校は除く。)
従来の受験体制に戻るため、入試における学力考査が重要になる。
(これは、あくまでも当教室による分析です。)
・・・実際に学生に総合テストを見せてもらいました。
英語に関して言えばこれまでと違うのは、「英文を正確にアウトプットする力」がだいぶ求められている内容でした。
単なる単語の並べ替えなどではありません。
to不定詞のよく出る問題で今年の傾向を見てみます。
「彼女はレストランで何か飲み物が欲しかった。」を英語で書く問題があるとします。
出題された問題に似た例
She ______ _____ ____ _____ at the restaurant.
※ 単語の選択肢は与えられていない。
(答え:She wanted something to drink at the restaurant.)
・・・このような問題を解くためには、文法・単語・スペル全ての正確性が伴っていないと、点数はとれません。
現在の中学校での指導程度で、この問題が解ける学生はひょっとしたら1/5もいないかもしれません(悲しい)。
‐wanted to drink something(何か飲みたかった)と、混同してしまう場合が多いです。
‐wanted something to drink(何か飲むものが欲しかった)、to不定詞の形容詞的用法につい問われている問題です。
まったく書き込めない学生も相当いたと思います。
同じ問題でも、下のような出題形式だったらできる学生もたくさんいます。
She ______ _____ ____ _____ at the restaurant.
※ 単語の選択肢あり(to, something, wanted, drink)
これなら解ける学生がかなり出てくると思います。
☆ちなみに、どちらも解けて当たり前であってほしいと
そして彼らの成績を見た時「今年の総合テストはおかしいぞ」と感じました。
知人で他の教室で受験生を指導する方々とも情報交換をしました。
結論としては、今年の総合テストは難易度が昨年に比べてどこも高くなっているということです。
ただの総合テストなのに、どこの中学も約束したかのごとく問題が難しいです。
当教室の近くにあるK中学の例です。
今まで最低でも350点以上出していた学生たち。
それが、前回と前々回のテストでは軒並み250~300点程度まで点数を落としているようです。
これは、当教室に駆け込みで来た学生複数からの情報です。
いくつかの原因が考えられます。
昨年までと試験の難易度が変わらない?とすれば、以下のような原因が成績低下の原因です。
① 学生の準備が十分でなかった
② 問題をすべて解くための、時間の管理を学生ができていない
③ 総合テスト受け慣れていない
これは、昨年と同様に準備をしっかりやれば克服できる問題です。
しかし・・・。
今年のテストは、それに加えて「テストの難易度が増したかもしれない」可能性が多分にあります。
一言で言うと「脱ゆとり教育への準備」です。具体的に言うと、
① 2013年には高校の教育指導要綱が変わる。すると学習内容も大幅に増えることになる。
これから高校に入学する学生たちは、移行措置期間に高校に入学することになる。
そのため、いわゆる「移行措置対応版教材」を使うようになり、高校での学習内容も増える。
だから、中学で今から学力の選別、生徒の引き締めを行っている。
② (長野県固有の問題として)昨年は多くの公立高校が生徒枠を増やしたため、比較的受験が楽だった。
しかし、今年は昨年と比べて枠が減るため、「受験色」が強くなり志望校をしぼるのが難しくなる。
③ ほとんどの高校では前期選抜試験が廃止された。
(英語科、工業高校、単位制高校は除く。)
従来の受験体制に戻るため、入試における学力考査が重要になる。
(これは、あくまでも当教室による分析です。)
・・・実際に学生に総合テストを見せてもらいました。
英語に関して言えばこれまでと違うのは、「英文を正確にアウトプットする力」がだいぶ求められている内容でした。
単なる単語の並べ替えなどではありません。
to不定詞のよく出る問題で今年の傾向を見てみます。
「彼女はレストランで何か飲み物が欲しかった。」を英語で書く問題があるとします。
出題された問題に似た例
She ______ _____ ____ _____ at the restaurant.
※ 単語の選択肢は与えられていない。
(答え:She wanted something to drink at the restaurant.)
・・・このような問題を解くためには、文法・単語・スペル全ての正確性が伴っていないと、点数はとれません。
現在の中学校での指導程度で、この問題が解ける学生はひょっとしたら1/5もいないかもしれません(悲しい)。
‐wanted to drink something(何か飲みたかった)と、混同してしまう場合が多いです。
‐wanted something to drink(何か飲むものが欲しかった)、to不定詞の形容詞的用法につい問われている問題です。
まったく書き込めない学生も相当いたと思います。
同じ問題でも、下のような出題形式だったらできる学生もたくさんいます。
She ______ _____ ____ _____ at the restaurant.
※ 単語の選択肢あり(to, something, wanted, drink)
これなら解ける学生がかなり出てくると思います。
☆ちなみに、どちらも解けて当たり前であってほしいと