剣客商売とは
剣客商売(けんかく しょうばい)は、池波正太郎による時代小説。
1972年1月から1989年7月まで小説新潮で断続的に連載された。
また、番外編として「黒白」と「ないしょないしょ」の2篇が、
1981年4月から1988年5月まで週刊新潮で連載された。
「鬼平犯科帳」や「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ池波正太郎氏の代表作。
全16巻の単行本は2008年10月現在2,000万部以上が出版され、
テレビ・舞台・漫画化されている。
○平幹二郎版(明治座版) 平幹二郎/小兵衛、山口馬木也/大治郎
○藤田まこと版 藤田まこと/小兵衛、山口馬木也/大治郎
◎中村又五郎 中村又五郎/小兵衛、加藤剛/大治郎
○山形勲編 山形勲/小兵衛、加藤剛/大治郎
※「時代劇チャンネル」では、11月現在、上記の四版が視聴できる。
無外流の老剣客、秋山小兵衛(あきやま こへえ)を主人公とし、
小兵衛と妻おはる、息子の大治郎、女剣客の佐々木三冬らが、
江戸を舞台に様々な事件に遭遇し活躍する。
池波は新潮社刊『日曜日の万年筆』に収録の随筆「名前について」で
「小兵衛の性格については、いろいろなモデルがあるのだけれども、
その風貌は旧知の歌舞伎俳優・中村又五郎をモデルにした」と
書いている。
剣客商売に出てくる昔のお医者さま
氏名 初出 場所(現在の地名)
◎医師・小川宋哲 「御老中毒殺( 1巻)」本所・亀沢町(墨田区両国4丁目)
秋山小兵衛とは十五年来のつきあいがある医師・宋哲は長崎で異国渡来の医術を研究し、
今は七十をこえた老医だが、身分の上下にかかわらず、行き届いた診察と治療を施す。
小兵衛とは仲の良い碁敵で、さまざまな場面で小兵衛や大治郎を助ける。
◆医師・井村松軒 「陽炎の男( 3巻)」日本橋・住吉町(中央区日本橋人形町2丁目)
松軒は、以前、佐々木三冬の住居、和泉屋の根岸寮に住んでいたことがある。
この松軒、実は盗賊・清洲の佐平次の一味で、京都に滞在していたが、佐平次が
現在の和泉屋の寮に三百両を隠したことを知り江戸に戻る。そして金を奪うため、
かっての同僚・大場平七郎を頼み和泉屋の寮を襲撃する。
◇医師・村岡道歩 「兎と熊( 3巻)」神田・元乗物町(千代田区鍛治町1丁目)
本所の医師・小川宋哲の弟子。道歩は宋哲が長崎で勉強中に寄宿していた鼈甲細工
問屋の息子で、宋哲が長崎を離れる時、その人柄を慕って弟子となり従った。
今は医師として独立し、二人の医生を助手に、日々忙しく暮らしている。ところが、
娘の房野が誘拐され、毒薬の調合を強要される。
◆医師・山口幸庵 「突発( 4巻)」浅草・田原町二丁目(台東区雷門1丁目)
煙管師・友五郎の後妻・おたよと関係をもった幸庵は、友五郎の蓄えた金を狙って、
診察する度に「死病、死病」と言い続け、その命を縮めようとしている。ところが、
入谷田圃付近を歩いている時、侍どうしの斬り合いに巻き込まれ、
あっけなく斬り殺されてしまう。
◆御殿医・山路寿仙 「品川お匙屋敷( 6巻)」品川・御殿山北(品川区北品川4丁目)
近辺の人たちが[お匙屋敷]と呼んでいる、幕府御殿医・山路寿仙の別邸。
[お匙]とは将軍家侍医の別名で、権勢を誇っている。この屋敷が密貿易を企む一味の
拠点となっており、探索していた幕府隠密の女から、証拠の品を託された佐々木三冬が
誘拐され、屋敷内の地下蔵に監禁される。
◇医師・川島桃伯 「春の嵐(10巻)」渋谷村・金王八幡近く(渋谷区渋谷2丁目)
以前、幕府表御番医師をつとめていた川島桃伯。偽・秋山大治郎に殺された
旗本・井上主計助、その夫人の主治医で、薬を貰いに来た老僕・権蔵は主人殺しの
犯人を・金王八幡で見かける。
◆町医者・菅井九甫 「剣の師弟(11巻)」神田・紺屋町二丁目(千代田区神田紺屋町)
町医者としても繁盛している菅井九甫は、裏で金貸しもやっている。
秋山小兵衛の弟子・黒田精太郎は菅井九甫から金を借りていたが、ある夜この菅井家に
押し入り、九甫夫妻と医生を殺害、大金を強奪して逃走する。
◎町医者・横山正元 「波紋(13巻)」牛込・早稲田町(新宿区早稲田町)
町医者だが無外流の剣術を遣う、独り身の横山正元。酒も女も「大好物」と言って
はばからぬ人物で、秋山小兵衛や大治郎の父子との交誼は深い。
◆町医者・服部宗全 「二十番斬り(15巻)」下谷・山伏町(台東区松が谷3丁目)
医者としては三流の服部宗全。大身旗本・皆川石見守の屋敷に出入りし、
お家の内紛にからんで毒薬の調合を依頼される。
【引用・出典・参考】
完本池波正太郎大成 剣客商売 新潮社
江戸切絵図にひろがる剣客商売 仕掛人・藤枝梅安 時代小説シリーズ
鶴松 房治 解説 出版:人文社 1,680 ISBN:4-7959-1932-1
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%A3%E5%AE%A2%E5%95%86%E5%A3%B2
これだけの調べ物、なかなかできません。
以前、下町のカルチャーで、「池波研究」と言うことで、
講師に、西尾忠久氏がいらっしゃいました。
この方は、PCを駆使して、細かく分析されていました。
かなりの時間と労力が、掛かったようです。
剣客商売、単行本で揃えましたが、藤田まことで、ガッカリしています。
もともとは、仰るように、又五郎丈と加藤剛氏が親子でした。
これが、今までの最高の舞台でしたね。
○平幹二郎版 平幹二郎/小兵衛、山口馬木也/大治郎
○藤田まこと版 藤田まこと/小兵衛、山口馬木也/大治郎
◎中村又五郎 中村又五郎/小兵衛、加藤剛/大治郎
○山形勲編 山形勲/小兵衛、加藤剛/大治郎
まあ、テレビを見る時間も、少ないですから。
そんなに、剣客商売で、作られていたのですか。
知りませんでした。ありがとうございます、参考になりました。
めでぃさまって千里眼ね。
けさでろちゃんちだったかな?で、おめにかかったので
お顔みにきましたの。
あ。なんかむじゅいことがかいてある・・ん?昔のお医者さん??
おいしゃさん・こわいこわい!
空中旋回。まったね~~・・ばれてた??うふ。
葛根湯医者と云われるように、風邪薬にも十分な注意を与えながら服薬させていました。そのやさしさを、昔のお医者さまとして書いています。
お医者さんの子供はやはりお医者さんに。
平幹二郎の子息、平岳大(ひら・たけひろ)もエリート社員を辞め役者に。
やはり、蛙の子は蛙ということでしょうか。