久々に骨太なドラマを見ました。なかなか見応えありましたね。
二夜連続放映のドラマ、「黒部の太陽」。
富山で2年間過ごした者として、記録小説「黒部の太陽(信濃毎日新聞社)」を読んだ者として、プロジェクトX(NHK)を見てその偉業に感動した者として、これを見逃すわけにはいきませぬ。
本家(?)、石原裕次郎主演の映画版「黒部の太陽」を見れていないだけになおさらであります。
近年、長時間テレビの前に座っているのが苦痛になってきた(魅力ある番組が無くなってきたということ)筆者ですが、今回はビールちびちび、最後まで見入ってしまいました。
黒部ダム(黒四発電所)建設工事の象徴でもある大町トンネル工事が主舞台。いやはやトンネル内の描写などは凄くリアルで、大画面で見たらきっと迫力あったんだろうなあ(筆者のテレビは25型トリニトロン、いまだブラウン管・・・涙。って部屋狭いし)。キャスティングもなかなかグーでした。
「高熱隧道」等を読んでもそうですが、時代背景というものはあれど、幾多の殉職者を出しながらも難工事を進めんとする、当時の技術屋さんや職人さんの凄さ=魂を思わずにいられません。
ドラマ仕立てゆえ原作とは違う脚色はありますが、なかなかどうして、ジーンと来るものがありました(こんな筆者も、西田敏行ばりに涙もろいとこあるのよ)。
DVD発売するそうですから、見逃した方はぜひレンタルしてでもご覧になってはいかが。
+++++++++++++++
富山関連の小説(記録)、なかなか粒ぞろいですよ。
・黒部の太陽 木本正次 (信濃毎日新聞社)
・高熱隧道 吉村昭 (新潮文庫)
・剱岳 点の記 新田次郎 (文春文庫) ※
・蛍川 宮本輝 (新潮文庫)
・槍ヶ岳開山 新田次郎 (文春文庫)
※今年6月にロードショウ公開。早く見たい!
・芦峅寺(あしくらじ)ものがたり 鷹沢のり子 (山と渓谷社)
・飛騨トンネルの物語 中日本高速道路㈱ ※
※一般書店では売ってません。サービスエリア等でお求めを。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます