私は、結婚当時から、家のお財布を夫ににぎられていて、
世間一般の家庭とは、ちょっと違うのかもしれませんが、なにをするのでも、夫からのお小遣い制。
なので、よくあることなのかもしれないけど、お金のことで、結構、夫と、大喧嘩になります。
それでも、私の性格なのか、なければないで、あればあっただけ使ってしまうタイプ。
銀行にいくらお金がはいっているかも、気にかけることもなく、のんきに、暮らしてきたわけで、、、
ところが、決して裕福に育ってきた私ではなかったのに、
ここ数年、両親が亡くなり、親戚が亡くなりで、私にとっての大金がどんどん通帳に入ってきて、夫にとっては大誤算。
そのお金で、まずは、一人暮らしをしたがっていた娘に1Kマンションを買ってあげ、
三年後、娘の結婚を機に、そのお部屋を売りに出すと、予想以上の高値がつき、
調子にのって、今度は息子に新居用の2LDKを、購入しようとしたら、夫が自分の会社名義にしろと、言ってきた。
めちゃめちゃ嫌だった。どうしてよ、私のお金でしょ、と、言うと、夫のお金は夫のもの、私のお金も夫のものらしい。
で、また、大喧嘩になり、眠れない夜を過ごしていると、10年前に亡くなった実父がでてきた。
とにかく、自由人だった私の父親は、私にうるさいことはなにも言わなかったが、
一つだけ「お金には、執着するな、執着してよいことなんか、一つもない」と、言っていたのを思い出した。
なので、だれの名義でもいいや。どうせ、私には、使いきれないお金なんだから、どうでもいいや。と、
思った瞬間、気持ちが楽になった。お金と、いうのはおもしろいもので、執着すると、精神を病んでしまう。
若いころは、お金持ちの家庭に生まれたかったなどと、思っていたけど、この歳になって、お金持ちが幸せとは限らないことに気づく。
私は借金もなく、お金のトラブルもなにもない、シンプルな貧乏家庭に育って、幸せだったんだと、思う。