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「7回読み」は正しいかも

2021年05月16日 01時43分53秒 | 英語
「7回読み」という話を聞いたことがある方も多いと思います。東大を非常に優秀な成績で出られた元官僚の女性の方が主張されている勉強法ですね。教科書でもなんでも、7回(くらい)読めば完璧に頭に入る、それくらい繰り返せ、という話です。

このゴールデンウィークに英検1級の単語帳を1冊潰したと以前の記事に書きましたが、今回のこの勉強で、この”7回読み”って本当かも知れないと感じました。

単語帳に限らず、これまでに色々な教材を潰してきましたが、”1つの教材を何回くらい繰り返せばよいのか?”を具体的に検証したことはありませんでした。そこで今回、この単語長を

何回繰り返せば「完璧に覚えた」という感覚になるか

ということを測ってみたのです。

結果は、、6回目ないしは7回目くらい、でした。5回くらいでもだいぶ”覚えた”という感覚になりますが、まだ少し心もとない。5回というのは最低ライン、やっぱりそれ以上、理想としては7回くらいかな、という感じです。この方の主張とほぼ同じような感じです。

昔の記事に書きましたが、私はかなり昔に英検1級レベルの単語の勉強を済ませていて、そういう意味ではこの単語帳に出てくる単語の多くは初見の単語ではないのです。ただ、そういう勉強をしていた頃からはかなりの年月が経っているし、英検1級レベルの単語なんてそう頻繁に使うものでもないので、かなり忘れていたんですね。なので今回また復習という意味で家にあった同じようなレベルの単語帳でほったらかしにしていたものを1冊やってみたのです。

そういう意味で完全に初見の知識ではないので、今回の測定結果の妥当性については怪しい部分もあります。が、かなりの部分を”忘れているなー”と感じたものを、もう一回”ほぼ完璧に覚えた”という感覚にもっていくまでには5回の繰り返しではまだ足りない、もう少し必要だ、ということは分かりました。完全に初見の内容から成る本だと、もっと回数が必要になってくるかも知れません。

いずれにせよ、暗記物の本の内容を”本当に覚えて身につける”には、5回から10回程度、それくらいの回数を繰り返す必要があるのではないでしょうか。尤も、それくらいやってもその知識を使っていないと所詮は「短期記憶」「意識上の記憶」に過ぎないのでまたいずれは忘れてしまうのですけど、まあそれくらいやれば目の前の試験対策等としては十分なのかもしれません。

実際問題として、受験などで本当に切羽つまっている人が同じ教材を5回以上繰り返すなんてことは難しいかも知れませんし、戦略として正しいかどうかも別である場合もあると思います。つまり、多少うろ覚えでも他の教材に移って、上っ面の知識であっても少しでも新しい知識を増やした方が良かった、という事も有り得ると思います。「7回読み」はあくまで、その本の内容を本当に身につけたいという場合の話です。(逆に、受験勉強の内容をそういう形で完璧にマスターしてラクラク合格したいのなら、中学や高校で習う内容をそれくらいの回数繰り返せるだけの早い時期に、余裕を持って勉強を始める必要がある、ということなのでしょう)

無論、繰り返す回数は多ければ多いほど良いに決まってます(いずれはサチるでしょうけど)。7回、10回といわず、可能なら20回でも30回でも繰り返せばいいと思います。「最低7回くらいやれ、5回じゃまだ少し少ない」ということです。もちろん、ずっと同じ速度、密度で繰り返す必要はありません。回数を重ねるごとに、覚えている所は軽くなぞる程度にして、1回当たりのスピードはどんどん短くして構わないと思います。というか、そういうやり方をしないと時間がいくらあっても足りませんからね。

単語帳を1回や2回なぞった程度で「覚えられない」「直ぐ忘れる」なんて言ってるそこの君!そんなの当たり前だよ。

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