まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

2011年01月12日 04時25分23秒 | Weblog
この時期は種の注文が始まる。
インターネットの お気に入り に入れてある種苗店や種苗会社から今年は面白い品種が出ていないか見て回る。
そこでまずはF1種か在来・固定種かという選択に悩む。

F1種を特別嫌うわけではなく味と耐病性を比較しながら、そして一般に広まらないが定番野菜になる可能性がある野菜を探していく。農家に得する野菜であっても種苗会社が得しない野菜があるのだ。そういう野菜は一般に広まらない。
どんな耐病性の交配種でも元は固定種なのだから一代交配ならなおさら原種とされる種の役割は大きい。
固定種は安いのだ。
原種にする固定種のままで十分な種でも一度だけでも交配させると、種の値段は跳ね上がる。珍しいと言うだけで、何度も掛け合わせ、時間を掛けて作るタキイやサカタの種より高いのだから納得いかないところがある。ただ小さい種苗会社はキツイんだろうと思う。。
そんな中でもナントの種は良いツボを突いてくれる。高くても買おうと思うのだ。



どんどん多様化する病虫害、農薬に強くなっていたり海外から入ってきたりと、今の日本の農業における環境は随分崩れてきた。

「3,40年前なら無農薬で出来たけど今は常識的には無理な話だな、最低限の農薬は必要だろうな」とある種苗会社の社長?の話だ。

私は若いから昔のことは分からないがきっとそうなのだろうなと思う。そして何れGM(遺伝子組み換え)作物が必要とされる時代がくるだろう。原発のように。
その時「日本の種苗会社が何時GM研究していたの?」と皆思うだろう。時代の流れは確実にGMの拡大に進んでいる。

そこに品種の権利権が絡むとややこしい話になる。
米は風によって交配するから自分の米がNOGMであっても周りがGMを作っていれば交配する。自家採取すると権利訴訟に発展する可能性があるのだ。
ただそれよりも自家採取するとGMと交配してしまうことの方が問題か。。

一般に売られているトウモロコシの種にはNOGMであってもGMが交配している可能性が高いと言われている。トウモロコシも風によって交配する。


一粒の種から私たちはメシを喰らうことが出来るが、一粒の種から世界を変える力を持っている。

種を考えた時、原点である在来種を栽培する意義はある。ただ農業経営を考えるとF1種と合わせた栽培が今は不可欠だと思っている。
いつかGMと合わせた栽培が不可欠だと思う時が来るのだろうか・・・







リーキとチーズのオーブン焼きと鉄兜かぼちゃとベーコンのキンピラ。



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