まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

花巴

2008年11月24日 20時50分27秒 | Weblog
 午後から雨の予報なので午前中に出荷作業を終え午後からは少しドライブ。

 奈良の酒って美味いんだと思うきっかけになった「花巴」。この蔵元に行く。入った瞬間なんとも良い香り。吉野川に面した古い作りの蔵はこの環境だけで美味しい酒が出来るような気がしてくる。

 幾つか試飲が出来るのだが、残念、残念ながら私は運転手なので変わりに嫁さんが・・・。私は香りだけ。同じ蔵の酒でも香りだけでそれぞれ個性がある事が分かる。その中で私が香りだけで選んだのは、というよりまずはこれだと思うお酒を選ぶ。山廃仕込み無濾過生原酒。山廃はその蔵にある酵母で仕込んだ物を言う。いわゆるその蔵オリジナルみたいなもの。蔵にはそれぞれ違った酵母が住んでいてその蔵、蔵で出来が違うと言うもの。と言っても酵母添加した酒でも蔵それぞれ違うのだけど。そして火入れをしないで絞ったままの状態の生原酒。こういう生きた酒は開けてから時間の経過と共に酸化が進みまた味わいが変わる。この変化がまた面白い。


 このお酒は一言で個性的。色はうっすら琥珀色。口に含んだ瞬間強い酸を感じるのだけどその後キリッと引き締まり、まったりした甘みが余韻を残す。このコクが奈良酒の特徴らしい。東北のお酒は端麗辛口で癖の無いあっさりしたお酒が多いが奈良は逆で味の濃いお酒が多い。実はこちらの方が作るのが難しい。
 そして東北は料理の味が濃いので水のように洗い流すような酒が合う。一方関西は薄味なので味のあるお酒が合う。というよに理にかなっている。お酒だって地産池消が良い。

 その後「こばし」というお饅頭屋さんに行きたかったのだが今日は売り切れ。ここの饅頭本当に美味い。饅頭なんて作り方がシンプルだけに特別美味い饅頭なんてあるのかなぁなんて思っていたけど、ここのは美味いんだわ。

 そして大宇陀に行くが期待はずれ。田舎って競争が無いから雑誌に載っている所でもヒドイところがある。奈良は特にそういうところが多いような気がする。結構あちらこちらに行ったが、ここは良かったなというところはホント少ない。まぁ一つづつ潰していかないと。
 
 奈良に住んでいるのだから奈良の自慢を話せる農家でありたいと。そして自分達の生活の楽しみも奈良のものでありたいと。

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