まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

料理

2010年08月16日 21時49分24秒 | Weblog
一人、一人分つくる料理。

それなりに楽しんでいる。
普段我が家では肉という物を殆ど使わない。でも何故か冷凍庫には牛肉が沢山ある。。
親戚の伯母さんが「良い肉やったら食べるやろ」と頂いたもの。よく分からないが放牧牛?遺伝子組み換え飼料不使用?良い肉と言うのはどこそこの銘柄牛ではなく真っ当に育てられた牛の肉ということ。

そこで嫁さんから「居ない間に肉を使っておいて」との指令を受ける。
昔は肉料理担当だった私。。

この生活を始めてめっきり料理をすることもなくなり、野菜は沢山あるし、好きな野菜を作るものだから肉は本当必要な時や僅かに使う程度。
そして嫁さんは牛肉は食べない・・・。

そういう事で最近は肉料理。
野菜農家だけどです。


ナスと牛肉のミンチをトマトで煮込んでパスタにしたり、翌日はスパイスを入れてドライカレーにしたり。



チンジャオロースを作るのにオイスターソースを買いに・・・日本最古の自然食品店 慈光
会へ。本、複合汚染にも出てきます!

こんな田舎にも自然食品があって、少し車を飛ばせばグランマルシェで安く良質のワインや輸入チーズ、オーガニックパスタなど輸入食品を買う事もできる。意外と食べ物好きには恵まれた場所。。

そして慈光会で卵と牛乳を買うがオイスターソースはやっぱり色々入っている。何故だろう自然食品店に置いているオイスターソースって必ず色々な調味料が入っている。良いものなのだろうが・・・という事でいつも愛用するのがユウキ食品のもの。かき、塩、砂糖、澱粉だっただろうか。。
スーパーに置いてあるのでよってみるが無く、代わりにコチュジャンを。こちらも米、麹、塩、唐辛子、砂糖。でも浅い味。本来は大豆が原料だから少し違うもの。
そして韓国風冷麺をすることに・・。

麺はカッペリーニで。
ナムルを沢山作って、自家用のマクワ瓜をいれて。

煮込みようの牛肉でダシを取って作る。
ここで気づくのがダシを取ると少しの肉で幅広い料理が出来るという事。
本来料理ってきっとそういう事なのだろうな思う。


と何の報告だろう。。
男一人暮らし料理の偏でした。





そして
嫁さんの料理に思いを馳せる。


嫁さんが以前勤めていた職場は有機野菜の共同購入や自然食品、パン工房が一体となったカフェ。
夢のような場所である。

そのカフェのオーナーは“野菜の声を聞いて料理をする”という。
一般の料理店はレシピを考え材料を仕入れという順番だが、季節季節の材料があり、その状態(声)を見て料理する。
そこに来る殆どの野菜は近郊のものだから、その時期により種類は限られたもの。
それは忙しく畑を見る機会が少ないからこそ培われていく素材を見る目。


そこで彼女は2年ほどだろうか?
これからその日のレシピを任されると言う時に子供が出来て奈良にきた。


その料理が大きく変わったのは農業を始めてから。
ダイレクトにその野菜と関わる事で、野菜を見て思いを馳せる料理から、その場その物の料理となったように思う。
全ては畑の流れのままに料理が出来る。

ある料理経験者が彼女の人参サラダを食べて、人参だけのサラダにトマトと玉ネギを加えればさらに美味しいというアドバイスを頂いたことがある。

しかしその時の人参は冬の最も美味しい時期の人参。
夏に出来るトマトを入れると台無しになってしまうと思うがそれよりも、その物がおいしい時は必ずシンプルに料理する。それが最も美味しいから。
美味しくない人参や夏人参では恐らく作らないだろうと思うが、まだ味が乗り切らない時はレーズンを加えるぐらいはする。


そしてここでは買い求める野菜とは違いひとつの野菜が大量にあったり、B品野菜であったりと、そうしなければいけないときがある。
そういうとき、投げ出さずに料理してしまうからすごい。


またある人に料理してもらったとき、飲食業に携わってきた方だったのだけどその料理を食べたて私は切り方もキレイで美味しいと思ったのだが、嫁さんがボソっと「私なら、この野菜を使うならこうする」と言う。
それが的を射ている。恐らく彼女が作ったほうが美味しいのではと想像する。


レシピを考え作る料理と、素材を見て作る料理はやはり違う。


すべて完璧なもの、イヤ均一なものが揃う世の中であれば素材を見る力は必ず衰えてくる。
私の母が夏大根を作った時「夏の大根なのに柔らかいね」とふと言う。
そんな母もレシピを考えこの食材はここのスーパーが安いとスーパーをはしごする。


「この時期の野菜はこうね」
という感覚が消え逝く時代。
なんと寂しいものか。。。


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