まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

3.11

2012年03月11日 22時29分26秒 | Weblog
1年が経った。。

今日3.11をきっかけに仕事を辞め農業を始めようという若いご家族が見学に来られた。

私は今月福島へ再び足を運ぶことに。


私達も、周りも、3.11以前と以降で随分変わったように思う。世間は知らないが、まつなが畑のお客さんや、ここを訪れる方を見てそう思う。




福島原発は今なお危険な状態が続いている。
4号機、使用済み燃料が傾けば日本は致命的な打撃を受けるだろう。
ここ関西まで届く放射能。
ある方には、私の福島行きに「他人を心配しているどころではないですよ」とメールをいただく。


だが私は先を按じて逃げる生き方ではなく、命の危険があったとしても希望をもって先へ進む生き方を選択したい。
もし使用済み燃料が傾いたら・・・ではなく、もし原発が収束するのならば今すべき事は?と考えたい。

これは脱原発を唱える側が批判をする過小評価ということになるかもしれない。
危険な状態を危険と判断しないということ。



私の唯一の望みは「どんなに苦しくても、辛くても、何も考えず鍬を振るいたい。そんな生き方をしたい」。


希望をもって生きる道を選びたい。



果たして事実と現実はどんなバランスをもってこの世の中を形成しているのか?

生きるということが出来ていない現代人にとって、今の原発の事実を受け止めるだけの土台があるのか?
危険なのは怯えや恐怖。
そこから憎しみや怒りに変わり
やがて日本中を取り巻いてしまわないか・・・・

人は強さをもたなければいけない。
それは生きることがどんなに苦しくても、辛くても、明日生き繋ぐ為に鍬を振えるような日々の暮らしからしか生まれてこない。


原発問題は間違いなく私達の内の問題。
この怯えや恐怖は日々の暮らしから鍬を捨て機械に代わっていったという事実と現実を今私達に突きつけられているのかもしれない。