まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

名古屋から来客

2011年09月19日 23時19分49秒 | Weblog


名古屋から取引先の自然食品店と野菜の共同購入をされている“ゾンネガルテン”からお二人と、私たちの大ファン!名古屋のカレー屋さん(今まで食べたカレーでここに勝るカレーはありません!)“ホジャ・ナスレッディン”のご家族が来てくださいました。


畑を一通り見ていただき、我が家にてお昼ご飯を食べながら、楽しい時間を過ごしました。


ホジャのご夫婦はゾンネ出身で、うちの嫁さんも結婚前はゾンネ(正しくは、ゾンネの提携店であるオーガニックカフェ ポランの広場)で勤めていて、そのとき共に働いた先輩方。
我が家に唯一、月1回届くパン(野菜とぶつぶつ交換していただいている)の奈良の美味しいパン屋さん“ノモケマナ”さんもゾンネ出身で、私たちの後に行かれる予定で皆さん奈良に来てくれました。

ゾンネという場所は多才な方が集まる場所で、今回来てくださった皆さんも、個性のある方々ばかり、変わり者の私が普通に思えるほど・・。
とても楽しく、沢山の学びがありました。
ありがとうございました。


3.11以降、変化が必要と思ってきました。
そしてお客様や知り合いから同じ思いだというメッセージもいただきます。

しかし、私たちはここ最近悩んでいました。
提案という意味を込めて野菜セット定期便という販売を中心に農業をしていますが、暮らしの変化までの提案が私たちの出来る部分でそれ以上先にはいけないのです。

というのは、根本的な部分は。。私たちが本当に提案したい暮らしの形。。
世の中は経済で回る資本主義の中で仕事はその根源、仕事と暮らしが繋がらなければ世の中の変化は実はありえないと考えているからです。


反原発感情が沸々と湧き上がる世の中、、
電力会社へのデモを見て、サラリーマンがサラリーマンにデモ?
世の中の8割がサラリーマンなら何時自分が批判の対象になるか分からない世の中。
意志ある仕事とというのは世の中を作るためにはとても大切なことだろうけど、生活をするのに必死な私たちはその仕事の意味を考えるまでには至らないのではないでしょうか。


変化が必要と感じてもその仕事の変化が一番難しいようにも思えます。

ゾンネガルテンはそういう変化を求める人を受け入れる場所のように私には見えます。
私たちのもとへ来てくださる方々もそのように受け入れられたら良いのにと。。


今回お話をする中でその組織の在り方を教わりました。

終身雇用を求める世の中で通過地点という立ち位置にあるゾンネガルテン。
私がサラリーマンの新入職員研修を受けているとき、会社の役目は社会貢献だの社会を作る大きな歯車だの言っていましたが、何にもピンとこなかったのを思い出します。そこにいる誰もがこれから行う仕事に意味と意志を見出していなかったからでしょう。
私から見たゾンネガルテンという会社は意味と意志を探しに変化を求め訪れる人が多く、そして煮え詰まったとき卒業していきます。その後独立する人も多いように思います。
うちの嫁さんもその一人です。

今回の来客は私たちのこれからのヒントを与えてくれたように感じました。
組織は人が溜まってはいけない。
大きくならず、小さい形を維持しつつ流れは大きく。
そこにいる誰もが意味と意志を持って働けるように。巣立ちそのように働けるように。


私の思う社会貢献とは大企業のように税金を沢山納めることではなく、そこに携わった人がどれだけ意味と意志を持って働けるか、ということではないかと考えています。
一部の幹部だけが意味と意志を持って、そこに野望や欲をもってはいけない。サラリーマン幹部(イヤイヤ引き継ぐケースも多いのでは?そうなると世の中は誰の意志で動いているのでしょう?)もいけません。



今後こういう何らかの組織づくりを踏まえた農業経営が必要ではと感じています。
ただ私たちはカタツムリノソクドデ進みます。


変化が強く必要と感じる方は是非、積極的に私たちと関わってください。






次回の小さなお話会は10月1日 ~食~ 

私たちは農業を始めて食べ手から作り手になって食の在り方、食べ物の在り方の考えが随分変りました。
選択していた食から受け入れる食へ、知識を持った食から感じる食へと。

今回のお話会は作り手と食べ手がそれぞれの想いを話せる場にしたいです。
3.11以降、放射能が私たちの生活圏に入ってきた今だからこそ、変化の時、食について改めてお話しましょう。

今回も聴くを意識してそれぞれが話せる場にしたいです。

詳しくは→小さなお話会