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将棋の日記

情熱大陸(第3回 電王戦)について

2014-04-14 23:31:28 | 将棋ソフト情報
情熱大陸が、第3回 電王戦の特集が放映されていました。

情熱大陸で、1つ気になったのがプロ棋士に将棋ソフトの解説をしていた大学の教授の発言です。
大学の教授が、将棋ソフトの読みは、数手進めば精度が低くなると発言をしていたことです。

数手進めば精度が低くなることを、プロ棋士が真に受けていたら勝負としては、負けるのが必然のように感じました。
昔の将棋ソフトでは、そういう特徴がありました。
それが、現在の将棋ソフトがそうなのかは疑問です。

つまり、序盤、中盤、終盤の精度がそれぞれ低くなる場合があると、プロ棋士は考えるでしょう。
そこを突く作戦であれば、将棋は約100手で終わるゲームです。
その約100手の中で、1手でも緩手があれば、それを咎めれば良いと、プロ棋士は考えるでしょう。

そうであれば、普通に1局の将棋を指して、1手の緩手を咎めれば良いと考えるでしょう。
5局とも棋譜を並べましたが、まさしく、1手の緩手を待っているような駒組みと仕掛けでした。

そういう意味では、豊島七段が勝った将棋は、まさしく△6二玉の悪手(緩手)を咎める指し方でした。


私は、そういう説明は、不適切だと感じました。
将棋ソフトの読みは、数手後を、数値化して、判断をしています。
その時の数値化する場合は、プログラマーのアルゴリズム(開発者の作り方)によって異なります。
プログラマーのアルゴリズム(開発者の作り方)が、そのまま将棋ソフトの棋風(また指し方、特徴)となります。

学習機能があるので、前回の悪手、緩手なども修正されてる可能性があります。
似たような局面でも、将棋ソフトは、プログラムより修正されている場合があります。 

対局当日は、提供された時点の将棋ソフトは、学習機能より少しは強くなっていることを念頭において、当日の対局に挑んでください。
それによって、評価関数の精度が良くなっている場合があります。

そのように説明をしないといけないのでは、ないのでしょうか?


佐藤(紳)六段の将棋ソフトの入れ替え問題では、「旧将棋ソフト+学習機能あり」、「新将棋ソフト+学習機能なし」では、学習機能の部分が「あり」、「なし」では、強さが異なるので、佐藤六段は強くなったと感じたかもしれません。
「あり」で練習対局をしていて、弱点が見えてきたが、「なし」は弱点が見えにくくなった、または弱点が異なった。
弱点が異なれば、当然、以前より強くなったと感じるのではないでしょうか?

私の推測では、豊島七段が勝った将棋が練習将棋で表れたとしましょう。
旧将棋ソフトでの練習将棋で△6二玉が悪手と判断して、次回からは修正して指すようになっています。
旧将棋ソフトでも、新将棋ソフトでも、手の選び方は、ランダムで選ぶことになっています。
新将棋ソフトでは、ランダムで手を選ぶので、同じ局面になった場合、△6二玉を選ばないで、△4一玉を選ぶようになっていた。
そうすると、弱点だった局面が、ランダムで手を選ぶことによって、以前と印象がことなって、弱点が見えにくくなった可能性があります。

私は、そのように推測します。


私であれば、勝負に勝つためには、次のように説明をします。
将棋ソフトと練習将棋を指す場合は、評価関数を知ることが、とても重要です。
出来リ限り、定跡の将棋は後回しにして、互角になる力戦形の将棋をたくさん指すこと、お勧めします。
相振り飛車、急戦矢倉、横歩取りの△3三桂戦法、初手▲3六歩、2手目△3二飛戦法、角換わりの右玉などの力戦形の将棋を多く指す方が良いと思います。
その時の、手の選択の仕方に特徴があると思います。
その時の特徴が、良い面でも悪い面でも、現れると思うので、それから戦略を練ることが重要ではないかと思います。

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