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将棋の日記

将棋の難しさ

2009-09-10 20:50:17 | 私の将棋
将棋の難しさについて、考えてみました。

1)場合の数が多すぎる
2)指し手の意味を人が決めている
この2点なのかなと感じています。


1)場合の数が多すぎる
仮にすべて5通りと考えます。
5手目を考えてみますと、5×5×5×5×5=3125通りあります。

3125通りの中で最善手が1通りであれば、読むより確認する作業の方が大変だと分かります。

すべてA通りあると仮定すると考えます。
N手目を考えてみますと、NのA乗通りあります。

正確に表現するとN手目にはAn通りあります。
Π(An)= A1×A2×...×An-1×An通りあります。
ただし、A2以降は、局面によって値は変わる。
※Π(An)は、高校または大学で習う記号です。


2)指し手の意味を人が決めている
数学の定理では、有名な三平方の定理(中3)があります。
a2 + b2 = c2
この式は、図形では三角形が直角三角形を示している意味です。

2手目は色々な場合が考えられます。
▲7六歩、△3四歩
▲7六歩、△8四歩
▲7六歩、△3二金
▲7六歩、△3二飛
▲7六歩、△5二飛
▲2六歩、△3四歩
▲2六歩、△8四歩
▲5六歩、△3四歩
などなど

▲7六歩、△3二金は、先手が居飛車党の場合に後手が指す戦法と人が意味を決めています。
▲7六歩、△8四歩は、先手が居飛車党ならば矢倉、角換わり、横歩取りになると想定しています。 先手が振り飛車党ならば、先手が飛車を振るだろうと想定しています。
例えば、角換わりの将棋より▲1五歩とすると、先手が右玉をしやすいと考えているのは、人の経験から玉の逃げ道が広いと考えて、▲1五歩と右玉を1組と考えています。
そう考えると、1手1手の意味は人が決めていると思います。
将棋の難しさは場合の数が多く、人がその1手1手の意味を考えているので、とても難しいと思います。


将棋は81マスの有限で指されているので、無限ではありません。
人は有限の将棋に、なぜ魅力を感じるでしょうか?

やはり、指し手に棋風(個性)が出るので、人と人の対話をしている側面があるから、魅力を感じると思います。
すごいと思う手も、実は場合の数の1通りでありますが、人が意味を付けて考えると、とても盲点になり発見があります。
久保棋王の新手の▲7五飛、中座飛車の△8五飛なのがそうです。

▲7五飛や△8五飛はアマチュアでもプロでも思いつく手です。
しかし、1つ1つ意味を考えていくと、▲7五飛や△8五飛は、今までと違う世界(変化)を表現していることに気がつきます。

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