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将棋の日記

将棋ソフトvs人間

2007-05-15 22:23:04 | 将棋ソフト情報
ものぐさ将棋観戦ブログより将棋ソフトvs人間について書いてありました。
ものぐさ将棋観戦ブログ

話が将棋ソフト対人間の図式なのですが、いろいろな意味が混在していますね。

1)まず、コンピューターは1~10まで丁寧に教える必要があることが、大前提にあります。駒の動かし方、囲い方、終盤は駒の損得より速度などです。
2)そして、コンピューター将棋選手権の持ち時間(30分切れ負け)と、3月21日に行われた渡辺竜王vsボナンザの持ち時間(2時間)だったことが、混在してます。

1)は、渡辺竜王vsボナンザの△3九竜の見落としを通して、終盤の何手スキなどを言っていることです。
一般的な将棋ソフトにそれを当てはめていますね。
渡辺竜王vsボナンザ
局面は、私のブログの④を参考にしてください。
「終盤は駒の損得より速度」の感覚をきちんと数値化しないといけないことです。
先手の1手スキ、後手の2手スキより後手の1手勝ちと私のブログで書きました。
でも、先手1手スキ、後手の2手スキなのは、アマ二段以上がなければ、プロの解説を聞いても分からないことだと思います。
△3九竜の局面そのものは簡単に分かりますが、それを一般化するアルゴリズムが難しいと思います。私は逆に、△3九竜の局面自体が手が広いので、最短の寄せが、将棋ソフトには見えていないと思います。
△3九竜の局面で、後手は桂馬を渡さなければ、ゼットの形なので後手の勝ちが感覚的に分かるのですが、それを一般化したアルゴリズムで指そうするところに無理があると思います。

確かに、激指、東大将棋も△3九竜の局面で後手の勝ちと判断しなかったと他の記事で読んだ覚えがあります。しかし、ボナンザは「全幅探索」、激指、東大将棋は「選択探索」なので、全く同じ意味なのかは難しい所です。


2)は、△3九竜の局面では、時間はありました。ネット中継で見ていたので分かります。いくら時間があっても、あの時点のボナンザでは読みきれないと思います。
コンピューター将棋選手権では、30分切れ負けなので、長手数の詰みを読み切りより見落とす場合があります。それは、あくまでも詰み(17~19手詰み)のレベルです。
私の記憶ですが、△3九竜の局面では、ボナンザは残り20~30分はあったと思います。なので、局面を読みきる(人間的には)時間はあったと思います。
1手スキ、2手スキを読みきる時間はあったと思いますが、あの時点のボナンザでは、時間があっても、正確に読みきることは出来ないと思います。


△3九竜の局面に限定して言います。
あの局面では、△2五金、△2三金、△2八歩成、△5五角、△7三桂、△1五歩などを無作為に読まなければなりません。
その上で、後手玉は、桂馬を渡さなければゼットだと教えなければなりません。
なので、△3九竜の局面自体は手が広いと思います。


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