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LogicalInSpace

将棋の日記

矢倉の駒組み(初心者向け)

2009-12-17 23:31:36 | 定跡&本など
<駒組み1>
初手から▲7六歩、△8四歩、▲6八銀、△3四歩、▲6六歩

純粋矢倉の始まりは、▲7六歩、△8四歩から始まります。
以前は▲6六歩の所で▲7七銀が多かったです。 ▲7七銀の場合は後手に急戦の余地を残します。

<初心者向け>
▲7六歩は角を使う意味です。△8四歩は飛を使う意味です。


<駒組み2>
△6二銀、▲5六歩、△5四歩、▲4八銀、△4二銀、▲5八金右、△3二金、▲6七金、△4一玉、▲7七銀

△5四歩ではなく、△6四歩では後手だけ駒組みをすると。
角の動きに注目をすると、△3一角、△4二角、△5一角、△8四角と活用をするので、4手角と言われて手数がかかるので、スピードの現代将棋には合わない。

最後の▲7七銀は、先手は早囲いを狙っています。
先手だけを駒組みをすると、▲7九角、▲6八玉、▲7八玉、▲8八玉、▲7八金と5手で囲えます。
通常は、▲7八金、▲6九玉、▲7九角、▲6八角、▲7九玉、▲8八玉より6手で囲えます。
通常は6手で入城、早囲いでは5手で入城なので、1手だけ得しています。

後手は、早囲いを許さない為に、△7四歩より急戦を含みに指します。
普通に駒組みを進めると。
△7四歩、▲7九角、△6四歩、▲6八玉、△6三銀、▲7八玉、△7三桂、▲8八玉、△6二飛、▲7八金、△8五桂、▲6八銀、△6五歩より先手不利

<初心者向け>
攻めは飛車・角・銀・桂、守りは金・銀3枚が基本です。
矢倉の場合は、左銀が攻めに参加をします。
どのように駒組みをするのか、注目しましょう!


<駒組み3>
△7四歩、▲7八金、△5二金、▲6九玉、△3三銀、▲7九角、△4四歩、▲3六歩、△3一角

△7四歩には、先手は早囲いを諦めて、▲7八金より通常の駒組みを行う。
△3一角より新24手組と呼ばれる、矢倉の基本的な駒組みである。

ここからは、先手の作戦の分岐点である。
・▲6八角は森下システム
・▲3七銀は▲3七銀戦法
この2つが現代将棋の主流戦法である。

他には、
・▲3五歩早仕掛け
・▲3七桂戦法
・▲3八飛の郷田流
などがある

<初心者向け>
この形が矢倉の「攻めは飛車・角・銀・桂」、「守りは金・銀3枚」です。
この形をしっかりと覚えましょう!
守らないで、「攻めは飛車・角・銀・桂」だけでは攻めが切れた時のカウンターが厳しいです。


<駒組み4>
▲6八角、△6四角、▲3七銀

▲3七銀には、▲3七桂もある。

<初心者向け>
△6四角が先手の攻撃態勢を限定している意味があります。
例えば、△6四角、▲3七銀、△4三金、▲3五歩、△同歩、▲同角、△3六歩より先手不利です。


<駒組み5>
△4三金、▲7九玉、△3一玉、▲8八玉、△2二玉

▲8八玉に△2二玉と入城をしない指し方もある。


<駒組み6>
▲4六銀、△5三銀、▲3七桂、△8五歩、▲2六歩、△2四銀、▲1六歩、△1四歩、▲1八香、△9四歩、▲3八飛、△7三角

▲4六銀には△4五歩の反発は無理とプロ棋士の中では結論が出ています。
▲4六銀、△4五歩、▲3七銀、△5三銀、▲4六歩、△同歩、▲同角、△同角、▲同銀、△4七角、▲3七銀、△6九角成、▲6八金引、△5九馬、▲6七角、△6四銀、▲4八銀、△6八馬、▲同金、△7三桂、▲5七銀より先手がペースを握っています。

▲4六銀には、受けの△5三銀、攻めの△7三銀の2つの指し方があります。
▲2六歩にあらかじめに△2四銀と受けるのが手筋です。
▲1八香は、△1九角成の時に香損を防ぐ意味があります。

△7三角よりこれからの将棋です。

あくまでも、初心者向けの矢倉の駒組みの手順です。

考える力

2009-12-10 20:21:03 | 定跡&本など
将棋の専門誌ではないので、他のブログの方も、あまり取り上げていない気もします。

今日は、本屋に行きました。
別冊宝島「羽生善治 考える力」を発見しました。
2009/11/24に発売でした。
別冊宝島のHPより

専門誌ではないので、将棋の図面はあまり少ないものの羽生四冠の発言なので、とても、意味深く読みました。

将棋世界(1月号)

2009-12-05 08:32:17 | 定跡&本など
将棋世界(1月号)より

内容が初心者からプロ棋士までと、幅が広い方を対象に書かれている印象です。

<羽生王座(18連覇)>
羽生王座の王座18連覇の強さ(結果を残している)について、橋本七段、阿久津七段が解説をして頂き大変よかったです。
初めは、私は駒を盤に並べていましたが、途中から王座戦の棋譜がPCにあったので、棋譜を再現をしながら読んでいました。

(羽生王座の特徴)
1)間合い測り方が上手
2)良い時は、綺麗にまとめて寄せて、悪い時は、局面を複雑にしながらチャンスを待つ。
3)矢倉穴熊について時代を先取りして指していた感覚
4)将棋を初めから終わりまでを1本の筋で考えているので、普通に指している将棋だが、チャンスがある時は的確に寄せること。
などなど、総合的に羽生王座の将棋が出来あがっていることが橋本七段、阿久津七段の解説で分かりました。


<勝又六段(現代将棋)>
勝又六段の相掛かり戦法の歴史
主流な戦法にはならないけど、重要な対局には表れる不思議な戦法です。
後手に苦労が多い戦法だと思いました。
先手の▲2六飛、▲2八飛の意味、後手の△8二飛、△8四飛の意味などを深く掘り下げて、歴史を感じました。
私も後手は△8四歩を指すので、とても参考になりました。


<将棋ソフト>
GPS将棋について、片上六段が解説をしてくれました。
最近の将棋ソフトの読みはすごいことを、片上六段の解説より少し理解が出来ました。
△9二馬⇒△4六桂の使い方(△5八桂からの構想)がとても素晴らしいと思いました。
羽生vs佐藤戦の将棋より△5五桂⇒△5九角を読んでいること。
プロ棋士と同じ読み方に近づいていることが分かりました。

個人的には、どのようなアルゴリズムになっているのかが気になりました。
ここからは、私のオリジナルの考え方です。
もしかして、アルゴリズムが2つ必要なのかもしれません。
1)従来通りに手の候補を n手まで読むアルゴリズム (これは従来通りです)
2)1の手の中で良い悪いの形勢判断をするアルゴリズム (1で候補にもならない手を発見するアルゴリズムです)
2)に近いことをしているのが、文殊かも知れません。


今後のタイトルの勢力図、将棋の戦法の多様化と細分化、将棋ソフトの進化などなど楽しみがたくさんあります。
どんな方向に進むのでしょうか?

本を購入

2009-08-04 11:36:22 | 定跡&本など
2冊の本を購入しました。

・永世竜王への軌跡
・平成21年 将棋年鑑

日本将棋連盟のオンラインショップより購入しました。
たったいま、手元に届いたので、これから読みたいと思います。

永世竜王への軌跡を楽しみに読むたいと思います。

そんな戦法が・・・!

2009-07-03 14:36:33 | 定跡&本など
将棋世界の8月号が発売されました。

題名からして、「そんな戦法が・・・!」とつけました。
1回だけの講座の解説ですが、そんな戦法が思う方も多くいるのではないのでしょうか?

・角頭付き戦法(編集部)
・雁木戦法(豊川六段)
・筋違い角(武市六段)
武市六段はプロの公式戦でも筋違い角を採用するプロフェッショナルです。

※振り穴熊(広瀬五段)は、普通の戦法です。


Logicalが高校の時に、本格的に将棋を勉強した頃からある戦法です。
やはり、当時から奇襲戦法や力戦形の分類に分けられた戦法です。

<角頭付き戦法>
角頭付き戦法は、米長永世棋聖が本を出しています。
最近の話題では、第21回リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権よりリコー(社会人)vs東大(学生)の団体戦で、この角頭付き戦法が用いられました。
プロ棋士は屋敷九段、阿久津六段が来ていました。

一発勝負では、とても有効な作戦だと思います。
しかし、正しく対応されると無理攻めになると思いました。

<雁木戦法>
雁木戦法は江戸時代からある戦法と聞いています。

最近は、四間飛車党に変更しましたが、居飛車が右四間飛車と形を決めた時には、私から雁木戦法にすることは、ときどきあります。
▲7六歩、△3四歩、▲4八銀、△4四歩、▲4六歩、△3二銀、▲4七銀、△4三銀、▲3六歩より図です。


ここで△4二飛ならば▲4八飛です。
通常は、▲2六歩が入ってから▲4八飛なので、このまま駒組みをすると先手が1手得することになります。

(補足)
一手損角換わりより、手損は関係なくなったという感覚がありますが、やはり基本に忠実に、序盤の1手の損はよくありません。
手損が関係ない戦形は角交換の将棋だと理解した方がいいと思います。
一手損角換わり、角交換型振り飛車は、手損を気にしない戦法だと思います。

なので、△4二飛は相手の注文に応じることになるので、後手はそれを不満とみて、△8四歩として雁木に組み上げる作戦にします。

<筋違い角>
武市六段は、プロの公式戦より筋違い角を得意にしているプロ棋士です。

筋違い角は、指し方によっては角が負担になる戦法なので、その点を注意しながら指していく戦法です。
そういう意味では、急所が分かりやすい戦法なのかもしれません。
反面、急所が分かりやすいためプロではあまり指されないかもしれないです。


最近に将棋を始めた方は、意外と知らない戦法かもしれないですね!
今でも奇襲戦法や力戦形の分類になる戦法ですが、アマチュアが楽しむにはいい戦法だと思います。

引き続き

2009-06-07 12:18:31 | 定跡&本など
ブログは、更新してませんが、1日に114-194人の方が観覧して下さっています。
本当に、見て頂き感謝しています。

<本を購入>
竜王戦決定七番勝負激闘譜
四間飛車vs早仕掛け
矢倉の急所②

最近、思うことは、体調が悪いと将棋倶楽部24よりいい成績が出ないと思いました。
棋力向上もいいですが、やはり健康第一だと思います。
健康があればこそ、集中できる訳ですよね!

引き続き、ブログを休む予定です。

四間飛車の本より

2009-05-02 16:28:26 | 定跡&本など
以前、tacさんより質問を受けた局面は、次の局面です。
四間飛車のアクセス数が多かったので、取り上げたいと思います。



▲5五歩、△同歩、▲同銀、△8六歩が本の進行手順です。
tacさんは、▲5五歩、△同歩、▲同銀、△5四歩の場合が気になったようです。


<変化1>
▲6四歩、△5五歩、▲6三歩成、△4二銀

ここで、▲5三歩と打つのが好手だと思います。

▲5二歩もあると思いますが、少し重い感じがします。
▲5二歩には、角は△6二角、△7三角は▲同とがあります。 △9五角は▲同角があるので、△8四角の1手です。
よって、▲5二歩、△8四角、▲5五角もあると思います。

でも、▲5二歩がぼやける感じなので、好んで指す手順ではないようです。


<変化2>
▲6四歩、△同歩、▲同銀、△同銀、▲同飛、△6二歩、▲5二銀


変化1、変化2のどちらでも、振り飛車が不満がない展開だと思います。
※プロではないので、振り飛車良しとは言い切れない。


鈴木八段の本には、この手順の解説はありませんでした。

私は、もともと何でも指しこなすタイプなので、棋風は羽生四冠の感じです。
あまり勝てないので、最近は先後関係なく四間飛車を採用しています。

鈴木八段の本は、読みました。
さすが、A級在位が5期の鈴木八段の解説であって、すばらしい解説です。
すべての変化に、振り飛車良しの変化を書くのは、頭がさがる思いです。

最近は何度も、読み返して定跡、手筋などを覚えています。
ちょうど、居飛車穴熊に組ませて勝つ指し方を知りたかったので、ぴったりの最適書です。

四間飛車の本

2009-04-28 22:46:26 | 定跡&本など
鈴木八段の四間飛車を購入しました。

最近は、先後関係なく四間飛車を指しているので、居飛車穴熊に組ませて勝ちたいと思っていました。

本屋さんで、まずは立ち読みをして、買うかどうか決めました。
おお、これは使えると思い購入しました。

居飛車穴熊に限定して解説をしているので、初めから四間飛車を指したい方には向いていないと思います。

ざっと、四間飛車の本を初めから最後まで目を通しました。
この本は、プロの最新形だけれども、昔から指している方も対象に書かれてあるので、四間飛車党には、とてもいい本だと思います。
四間飛車を指すならば、このような筋を知っておくべき手筋の解説がたくさんありました。

先手では、▲6六銀。 後手では△5四銀を解説してあります。
鈴木八段というと豪快な振り飛車党のイメージがありますが、かなり細かい解説をしているので、アマチュアにはとても参考になると思います。

直接には解説はありませんでしたけど、さりげなく細かい部分があり、なるほど、さすがプロだと感心する解説でした。
私の居飛車穴熊の対策の指し方に問題があることがよく分かりました。

居飛車穴熊対策は、この本で・・・。
次は、相振り飛車対策を考えないと・・・。

渡辺竜王の本

2009-03-10 00:30:05 | 定跡&本など
NHK将棋シリーズ
渡辺竜王の居飛車対振り飛車Ⅰ・Ⅱを読みました。

中飛車・三間飛車・向い飛車・四間飛車の指し方を読んでみると、改めて再認識させられました。

中飛車は、ゴキゲン中飛車の歴史を感じました。
三間飛車は、急戦の指し方が有力であること。
向い飛車は、△3五歩⇒△3四銀がやっかいであるので、▲3六歩とすること。
四間飛車は、後手四間飛車の棒銀の変化、先手四間飛車の藤井システムの指し方。

結構、色々と変化があるけれども、大筋の狙い筋を再認識させられました。
私の頭は、羽生頭脳1~10巻で止まっている感じです。
それ以降の指し方は、覚えていない感じでした。

色々な意味で、再認識させられました。
定跡の考え方を大切にしたいと思います。