MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

40年後の再挑戦

2011-02-25 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

02/25 私の音楽仲間 (259) ~ 私の室内楽仲間たち (233)



             40年後の再挑戦




         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 ハイドンの数多い弦楽四重奏曲の中に、[第21番
ト長調 Op.9-3
]があります。 ホーボーケン番号
では "Hob.Ⅲ:21" です。

 ハイドンは77歳で亡くなりました。 37~38歳の頃
に作曲されたと考えられるので、ちょうど人生半ばの
作品ということになります。



 [弦楽館]の中には、次のページがあります。

 弦楽四重奏曲 第21番 ト長調 Op.9-3 Hob.Ⅲ:21




 楽章は、次の四つです。



[Ⅰ] ト長調 4/4拍子  Allegro moderato

[Ⅱ] ト長調 3/4拍子  MENUETTO Allegretto

[Ⅲ] ハ長調 3/4拍子 Largo

[Ⅳ] ト長調 2/4拍子  FINALE Presto




 メンバーは、Violin が私、Sa.さん、Viola は O.さん
チェロは N.M.さんでした。

 今回は残念ながら第Ⅰ楽章のみです。 四つの楽章を
通して演奏すれば、様々な明るい景色が味わえたこと
でしょう。

 またいつか…。




 ところで大作曲家には、"偽作" の問題が付き物。 ハイドンの
四重奏曲の中にも、他人の作品と考えられるものが多く、代表的
なのは、有名な "セレナード" を含む "作品3" です。

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 個人的な話題になりますが、ハイドンの四重奏曲というと
思い出してしまうのが、私の若い頃のこと。 連続演奏に
挑戦したのです。

 と言っても、もちろん公開の場ではありません。 自分
たちの練習の結果を、勉強のために一回一回録音しよう
というのです。



 チェロのN.君が、ただでさえ大きな楽器を抱えた上に、
録音機まで持って、我が家にやってきました。 すでに
カセット デッキになってはいましたが、まだ1970年代前半
のこと。 機器は大きく、かなり重かったはずです。

 私はViola。 Violinの仲間にはN.さん、U.さんがいました。

 4人が集まったきっかけは、N.君が団員として在籍して
いた、さる在京オケで顔を合わせたことでした。 他の3人
がエキストラとしてお邪魔し、同年代だったので、いつの間
にか、そんな話が持ち上がったのでした。




 しかし勤めも住まいもバラバラの4人。 その他にも色々
片付けねばならない問題があり、残念ながら、いつの間に
か立ち消えになってしまいました。

 手を付けたのは、作品番号の若い方から。 作品1の
6曲、作品2の6曲、作品3、9…。

 どこまで行ったかは覚えていませんが、作品9には辿り
着けなかったような気がします。



 40年近く経った今、残念ながら互いの音信はありません。

 しかし私にとっては大切な思い出。 もし今4人が顔を
合わせたら、一体どんな音楽が鳴り響くことでしょうか…。




           [音源ページ

 ただし、この記事の作成時点では、以下のものしかありません。

        [] [] [] [

              (楽章)






 この音源は第Ⅰ楽章提示部の演奏例です。



  
    最初の音量が大き過ぎることがあります