おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

英雄の悲喜劇

2012年12月01日 07時03分57秒 | 日記
最近「なにか変」・・・と思いませんか?

何の話かという日本柔道の英雄内柴正人の事件報道のこと。

この人、金を取った時には郷土の英雄でありました。産まれた場所である合志町も熊本県も町民・県民栄誉賞を与えたのです。

そうりゃあそうでしょう。今では金が取れない日本柔道の歴史の中で、金を2個も取っている選手ですよ。賞賛に値すると思います。

現役引退後、私の生地である玉名市のKH大という看護系大学の柔道部コーチ、身分は大学客員教授でありました。

昔々、高校教員時代に看護学科(衛星看護科)を持っていた関係から何人も教え子をこの大学に入学させています。ここを経由して県内あちこちの病院で卒業生が看護師として活躍しています。

この英雄が今やハレンチ事件で起訴され裁判を続けています。女子柔道部員に対する準強姦罪。

「やったの?」

「やりました」

何のこと?柔道の練習・・・?違うセックス。合宿の打ち上げかなんか知らないけど部員と飲みに行って出来上がり、2次会に行ったカラオケ店で「類する行為」をして、ホテルに帰ってやったそうです。

昨日のニュースではAの後でFとも行い、よくわからないけどさらに3人目もいた?
柔道も強いけど「男」も強力なんですね。妻曰く「この人あのゴルフのタイガー・ウッズみたいね」

タイガーは病気でした。彼はその「性依存症」を治療したみたいです。

一方ではこういうこともあり得るんでしょうが、問題は道徳上の、そして教師としての倫理、コンプライアンス。柔道ばかりしてて、動物的・本能的なパワーには長けているのでしょうが、心と頭が反比例していたのでしょうか?

私は勤務時代にバスケットの指導を行ってきました。現役時代に県内で圧倒的な強さを誇るH高のバスケコーチが同じような事件を惹起しています。この人には練習試合を何度かお願いしたことがありましたので少しは人となり知っています。

元来教師ではなく、たしか自営業で練習が始まる前にパチンコをし、練習ではまさに「鬼」でした。怒ってイスを投げつけたとか武勇伝が伝えられていました。暴力も「強さ」の前に翳を潜めていました。

しかしかれも遠征合宿すると「ハーレム」だったのです。選手は試合に出たいがために「いいなり」になっていました。

スポーツクラブ(指導)の危うさというところでしょう。「勝てばいい」という単純な論理には裏にいろんな「事情」が介入しているのも事実。

学園がなぜ内柴を採用したのか?学校の経営があるのです。私学は生徒が集まらなければ経営は成り立ちません。この大学も玉名市という都市圏から離れた場所にあり通学に不便であるという悩みがありました。だから焦ったのでしょう。人格をよく調べもしないでニュースバリューばかり考えた経営側の浅はかさも無視できません。

しかし、報道のえげつなさは言語道断です。そこまでテレビで報道することはない。そこまでいくと興味本位でマスコミ人のモラルさえ疑いますよ。人間には想像力という武器があります。ぜーんぶ言ってしまわないでもわかるはず。

内柴の非はあきらかで弁解の余地はありません。本人はもとより周囲の指導者達(日本柔道界)や学校上層部、様々に方向で反省が求められていると思います。うん