
「熟年探検隊」結成だ。
我が家の目の前に見える山は夜峰山やさしい姿をした(休?死?)火山。
その山から目を北側に転じると端っこに東海大学の学舎があり、その向こうは大観望、二重の峠、そして立野から国道57号が阿蘇谷へ入っていく。
最近では中岳の噴火が絶えている。薄い煙は見えるのだが新燃や桜島を思い浮かべるとたいしたことはない。
しかし、数年前この夜峰山の裏側山腹から突如として水蒸気が噴き出した。これが白い煙になって吹き上がっているのが我が家から望見できる。一度見に行ったことがあった。しかし、近くまで行ったのでかすかに音はすれど、実見できなかった。
この火口を見ようということになった。っていうか私がリクエストした。
細いまるで獣道のようなところをHさんのランドクルーザープラドが走っていく。
「着いたよ」とHさん。
見ると何の変哲もない別荘地。5,6軒の別荘が建っている。実に立派な建物だ。ところが人が住んでいないようだ。
「危険なので立ち退かされたみたい・・・」
そして、別荘のすぐ裏手から水蒸気がごうごうをいう音を立てて立ち昇っている。
少し喘息気味だし、先日も温泉のかけ流しの発する匂い=硫化水素?知らん理科音痴だからーにあたったばかり。
少し躊躇した。
しかし、リクエストした本人でもあり首に巻いていたタオルを口に当てて近づいて行った。
10m足らず上ったところで旧噴火口があり、今は静か、噴出している場所が移動したらしい。そして、見えてきた。

黄色いテープは進入禁止の指標。そしてさらにー



幸い風がなく湯煙?は垂直に立ち昇っていくのでガス中毒になることなく無事任務終了。
別荘所有者は哀れだ。突然住めなくなって財産が一夜にしてパーになったのだから。人が住まない家はすぐ傷みが出てくる。そしてガスの酸性毒素もあって彼方此方錆付いている。
東部大地震の影響が日本国内の活火山の活動を活性化させているとの新聞報道があった。
巨大火山の阿蘇の麓住民をして若干危惧している所でもある。
遠くから見ると実に壮大で、山並もきれいだし現在は野焼きが終わって新緑が芽生えてきてきれいなのだ。しかし、地下ではマグマが激しく蠢いているのかもしれない。
山の神よ静め給え収めたまえ。
