今日もいい天気だ。
一昨日、一日雨が降った。しっとりと降り続いた。
一夜明けて、庭の隅に黒いシートを被せて置いているシイタケの被いをそっと捲ってみた。
するとー
一日降り続いた雨のお陰で、でかいシイタケが4つ生えている。お隣と畑仕事の合間にお茶した時に半分だけだが差し上げた。
シイタケにもいのちがあって当然生命活動をしているのだなあって、感動



今朝、4時前に目が覚めたのでいつものように、ベッドで読みかけの本を読んだ。
今4冊を読んでいる。
そのなかで2度目になるのだが、鎌田實の「いのちの対話」(集英社)を読み終えた。読んでいる時も、読み終えた後もこころに静かに感動が広がっていく。2回目なのに、いい本は何度読んでもいい。逆にいい本は何度も読むべきだ。
その中で「スーホーの白い馬」っていうモンゴルの民話をもとにした絵本の話がこころを打った。
震災があって考えられないほどの命がいっぺんに失われた。愛する家族を失った人、恋人や結婚したばかりの若い夫婦が引き裂かれた話もあった。可愛い子供を失った親の悲劇もある。
悲しみが無数に存在している。
グリーフワークという医療の専門用語がある。グリーフって深い悲しみのこと。愛する人を喪って悲嘆にくれている人の心中をどうやって癒していくのかーその精神医療のこと。
それって医者の独占的な特別な仕事ではない。こころある者(ボランティアでも)がその人の悲しみに寄り添っていくことだと思う。
それができないもどかしさが悲しいが、この絵本の話を贈りたい。
モンゴルの平原にスーホーという若者がいた。
スーホーが白い馬を育てていて、とてもいい馬だと評判になっていた。
ある日王様主宰の競馬に引っ張り出される。
「一等になった者には娘をやる」
レースはスーホーの白い馬の完勝だった。
ところがスーホーが遊牧民の貧しい身だということを知った王様は、スーホーを軽蔑し金を投げつけて馬を奪い取ってしまう。
スーホーと離れ難く思っている馬は王様が乗ろうとした時暴れて振り落して逃げてしまう。
怒った王様は「あれを殺せ
」と兵隊に弓を引かせる。
全身に弓を浴び、息も絶え絶えにスーホーの家の前まで来てついに死んでしまう。
スーホーは悲しみの淵に沈んでいく。
ある日、その白い馬が夢枕に立った。
「そんなに悲しまないで下さい。死んでも私のことを愛してくださるなら私の皮膚や髪や骨を使って楽器を作ってください。
そうすればきっといい音を奏でるでしょうし、いつもいつも私はあなたのそばに居るでしょう。それを私と思ってください」
スーホーはその通りにした。それがモンゴルの馬頭琴だという。
いつまでもいつまでもスーホーの白い馬は彼のこころの中に行き続けていくのだ。








一昨日、一日雨が降った。しっとりと降り続いた。
一夜明けて、庭の隅に黒いシートを被せて置いているシイタケの被いをそっと捲ってみた。
するとー
一日降り続いた雨のお陰で、でかいシイタケが4つ生えている。お隣と畑仕事の合間にお茶した時に半分だけだが差し上げた。
シイタケにもいのちがあって当然生命活動をしているのだなあって、感動




今朝、4時前に目が覚めたのでいつものように、ベッドで読みかけの本を読んだ。
今4冊を読んでいる。
そのなかで2度目になるのだが、鎌田實の「いのちの対話」(集英社)を読み終えた。読んでいる時も、読み終えた後もこころに静かに感動が広がっていく。2回目なのに、いい本は何度読んでもいい。逆にいい本は何度も読むべきだ。

その中で「スーホーの白い馬」っていうモンゴルの民話をもとにした絵本の話がこころを打った。
震災があって考えられないほどの命がいっぺんに失われた。愛する家族を失った人、恋人や結婚したばかりの若い夫婦が引き裂かれた話もあった。可愛い子供を失った親の悲劇もある。
悲しみが無数に存在している。
グリーフワークという医療の専門用語がある。グリーフって深い悲しみのこと。愛する人を喪って悲嘆にくれている人の心中をどうやって癒していくのかーその精神医療のこと。
それって医者の独占的な特別な仕事ではない。こころある者(ボランティアでも)がその人の悲しみに寄り添っていくことだと思う。
それができないもどかしさが悲しいが、この絵本の話を贈りたい。

スーホーが白い馬を育てていて、とてもいい馬だと評判になっていた。
ある日王様主宰の競馬に引っ張り出される。
「一等になった者には娘をやる」
レースはスーホーの白い馬の完勝だった。
ところがスーホーが遊牧民の貧しい身だということを知った王様は、スーホーを軽蔑し金を投げつけて馬を奪い取ってしまう。
スーホーと離れ難く思っている馬は王様が乗ろうとした時暴れて振り落して逃げてしまう。

怒った王様は「あれを殺せ


全身に弓を浴び、息も絶え絶えにスーホーの家の前まで来てついに死んでしまう。

スーホーは悲しみの淵に沈んでいく。
ある日、その白い馬が夢枕に立った。

「そんなに悲しまないで下さい。死んでも私のことを愛してくださるなら私の皮膚や髪や骨を使って楽器を作ってください。
そうすればきっといい音を奏でるでしょうし、いつもいつも私はあなたのそばに居るでしょう。それを私と思ってください」
スーホーはその通りにした。それがモンゴルの馬頭琴だという。
いつまでもいつまでもスーホーの白い馬は彼のこころの中に行き続けていくのだ。







