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おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

流行る健康食品

2010年04月24日 11時30分31秒 | 日記
還暦を迎え、定年退職した今、自分のこれからの人生を考えた時、一番に思うことは健康に生きるということ。
昔は仕事のことしか考えなかった。だからアフターファイヴは酒と美食・飽食の毎日。これがストレス解消の得策と思ったのだが、反動が50になって突然やってきた。
まず、通風。ある日左足首に違和感があって、足首をバスケクラブの指導で捻ったのかと軽く考えた。ところが、足首から下指先まで赤く腫れ上がって、赤ちゃんの足みたいにぽっちゃりとなった。そして激痛!!痛くて立ち上がるのがやっとの状態。便所だけにはどうしても行かないわけに行かぬ。それで廊下を這って行った。
この治療の服薬が始まった。

程なく、これもある日突然、早朝にそれは起こった。心臓発作だ早起きなので(酒を飲んで酔っ払って早く寝るので当然早く目が覚めるだけだが・・・)
胸の中央部が重苦しくて、息苦しくなった。どうもこれは只事じゃないという直感があった。下半身に冷や汗が出る。身動きできない状態。隣室に寝ている妻を起こす声も出ない。それで壁を叩いて起こして、たまたま掛かりつけの医者から貰っていた血管拡張のためのたった一枚の貼り薬Z(フランドールテープ)を胸に貼って難を逃れた。
数日後に手術。(以来私の心臓の冠動脈にはステントという”異物”が存在する、但し、飛行機に乗る前のレントゲン検査?では引っかからないようだ。)

医者はあなたの病気は狭心症の発作でいつまた大きなやつが起こるかわからないので、即入院して手術すべしと説いたが、私は「明日、終業式で校長式辞という大事な仕事があるので出席しなければならない。それでもし死んでも構わない。それで医者や病院を訴えるようなことは絶対にしない。同意書を書いてもいい!」と忠告を突っ撥ね、翌日不調を押して終業式に出た。今思うとなって無茶だったのだろう。妻はこのことを今でも時々怒って口にする。「私の存在を忘れていたでしょう・・・」なるほどと今は思うのだ。

それは2学期の終業式前のことだが、1学期の終業式にも実は出ていなかったのだ。「痔」の手術で!!(これは1ヶ月の入院であった)思えば迷惑ばかりかけている!

そして、阿蘇の別荘(今は本宅になっているがー)の建築の時、大工から貰った防腐剤(クレオソート)を木工用に塗った後、中毒症状が出て全身発疹と発熱。大学病院に緊急入院する羽目に陥った。「急性汎発性野膿胞性中毒疹」と名が附いた。
この中毒は目も侵し、今や左目はかすみで殆ど視力がでない。狭心症も以前は障害者手帳がでたというが、目にしても完全失明ではないのでこれまた障害者には認定されない。治療の上での保護が一切ないという辛さも別のところにある。
命さへ危うかったのだ。

こういう近い過去を思う。時、健康の有難さを痛感するのだやはり60、70と年齢が上がっていくにつれて、老化も入って体力が落ちてくるし、免疫力が低下するのだろう、病気にも罹り易くなる。だからこそ健康志向がより強くなる。
だから、世の中健康食品がブームになるのだ。一大産業になっている。「この○○でお腹がすっきりした」、「これを飲み始めたら階段がスムースに登れるようになった」・・・エステとかスポーツジムとかどこも大入り満員。
でもこの社会現象、どこかに胡散臭さも感じるのだがー

病気を持つ、すなわち弱みを持っている人間は気持ちのどっかに「藁をも縋る」思いというものが存在する。その弱みに付け込んで健康を売り込んでくる。徹底した現代医療の不信の上に成り立っているようだ。医者の処方する薬は毒、この健康薬品、この健康食品だけがあなたの救いになる!これは善意?商売?

写真は京都、大山崎山荘の庭。