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おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

善光寺の暗黒体験は「死を思え!」(メメントモリー)か?

2010年04月17日 14時06分15秒 | 日記
フルムーンというのは夫婦合わせて88歳以上であれば、買えるJRの特別切符のこと。普通・特急・新幹線のグリーン車に乗り放題。指定も料金に含まれる。これまで年齢は要件に達していたものの仕事や親の介護の件などあって時間が取れなかったので、退職してやっと念願がかなったもの。5日間(4泊5日)で8万なにがしかの料金、結局もとは取り戻すという。

ナビオスは海員の宿泊施設として作られたもので、他のホテルよりも安く値段設定がなされている。なんといってもみなとみらいの象徴的存在。華やかなインターコンチネンタル、パンパシフィっク、         などと若干赴きが違っている。凱旋門風の建物でシックで落ち着いている。素泊まりでもポイントがつくので、幾らか追い銭すれば夜のディナーが食べられるのがいい。ナビオスを7時頃出発して横浜から東京へ東海道線の普通電車で移動。これがこの旅最大の試練であった。ちょうど通勤ラッシュ時、混むは混むはー南阿蘇では絶対有り得ない人の多さ。電車がいっぱいであっても人を押したくってどんどん入ってくるから、ギュウギュウ詰めになる。荷物はあるしとうとう東京まで立ちっ放しだった。

東京から長野新幹線のグリーン車指定席を取って、「MAXとき」という新幹線で一路長野へ。昨日と打って変わって、絶好の行楽日和。着いてすぐ善光寺へ向かった。こじんまりした都市だが落ち着いた雰囲気で、歩道の脇には寄せ植えの花壇があって、なんとマツムシソウとかテッセンとかスマシテ咲いている。

善光寺は初めての寺。私は家が日蓮宗なので、宗派は異なるのだが、妻の実家が真宗なので、ちょうどいい。しっかり見てみよう。なにしろ大きなお寺。お参りして、珍しい体験をした。本堂の一角に料金を納める場所があって、お坊さんが案内する。ここから階段を降りていって下さい、壁に手を這わせていけば大丈夫ですからー・・・?何だろうと思いながら降りていくと次第に照明がなくなりとうとう真っ暗闇になる。妻はびっくりしてパニくって一度戻ってしまった。それから意を決して再度挑戦。私も真っ暗闇は苦手で、不安いっぱい。絶対ダメと禁じられていたけれど、奥の手「携帯」を開いて照明代わりに足もとを照らして進んだ。それでも何にも見えない。なんでこんな体験お金までとってやらせるのだろう?これは「生と死」の暗黒の世界を表しているのだろうか。ようするに「死を思え」と。

昼食には、善光寺参道に店を開いてあった由緒ありそうな蕎麦屋で天ぷらそばを食べた。これは絶品だった。ざるそばも手打ちのいいそばを使ってあるらしく、実に風味があってこしもあり美味かった。

この日はとんぼ返りで東京へ。ホテルはナビオスの紹介で晴海の東京海員会館に泊まることにした。建ったばかりで真新しい建物だが、とった部屋は和室。二人で9千円ちょっと、布団も自分で敷くのだが、綺麗だし格安でいうことない。これから東京出張!?もう出張ないか!!でもいつか来るとしたらここ泊まろう。

時間があれば築地の市場を見たかったが、今回は行けなかった。食事は近くにあるトリトンスクウェアー二階の寿司屋さんで食べることにした。大きなビルで昼間は2万人の人間が働いているのだそうだ。びっくり仰天!!南阿蘇村の人口12000人ー、何ということだ。寿司は築地が近いだけあってネタも新しく美味しかったし、1時間980円の飲み放題というプランがあったので、しこたま飲んで食べても8千円足らず。特に美味かったのはばってら寿司、これは熊本でも必ず食べるものだが、ここのは昆布の味とその酢加減が微妙にトシちゃんちがうマッチしていて、しっとりとして美味かった。ここもいい思い出になった。
今回はここまで。