おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

密告の世

2009年12月09日 08時14分50秒 | 日記
今朝のニュースを聞いていたら、韓国ではゴミの不法投棄に対して密告制度を作っていて効果を上げているという。すでに交通違反者の密告制度も作られていて、40%も違反者が減ったとかー。そして、密告者をパパラッチと呼んでいるとか。密告に必要な写真の技術を指導する学校までできているというから、凄いことになっている。儒教国としての歴史は終焉してしまったのか。
これは他人事では済まされない。警察でも『タレコミ』に対する報奨金制度が作られており、先日の市橋逮捕の際に確か1000万円が支払われることになっていた。受け取った人が本当にいるのか興味はある。この制度捜査特別報奨金制度といって、金額に差があり、1000万、600万、300万、100万などこの差はいったい何なのか、わからない。事件の解決に懸賞金をかけなければ問題は解決されないのか?警察事態の安易さの指摘もあるし、金を目の前にぶら下げなければ人は動かないのかー。犯罪を起こす人の割合というのは恐らく近代以前から変わっていないように思う。しかし、治安が抜群に良かった日本でもとうとう犯罪を犯した人間が捕まらないで、自由を謳歌しているどころか、再犯を繰り返している事実を目にすると暗然たる気持ちになる。
千葉の事件、島根の事件、世田谷一家惨殺事件など凶悪犯罪が起きて解決できない。だから懸賞金か。犯罪者に対する怒りが沸々と沸くと同時に、警察の無力の方が情けない。税金で生活し、国家権力の一翼を担っている警察官は犯罪をなくすることが究極の目標だし、生起した犯罪に対しては自分達の職分として『懸賞金』に頼らずに自分で解決できるように頑張って欲しい。
密告はその行為によって表面に現れる具体的な事件は解決できても、世の中の道徳心なり、倫理観なりに悪影響を与えることは間違いない。常に、だれかに監視されている。ファシズムの社会ってこういう側面もあったのだ。