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スチャラカ夫婦らんすとれもんの“めざせ!LOHASな生活”

第12ステージ:マイヨ・ジョーヌ走る

2016-07-17 | スポーツ
2016ツール・ド・フランス第12ステージ。
この日のゴールはモン・ヴァントゥー山頂ゴール。
ゴール地点が強風のためのコース短縮により山頂から6km手前がゴールとなった。
本来のゴール地点が下に下がったため観客が集中してしまった。
ゴールまで残りあと約500m地点。
ただでさえ狭い走路に大勢の観客が集まったため、カメラ・バイクが進めず止まってしまいそこへ個人総合のフルーム選手を含む3選手が突っ込んでしまった。
その時、他の2選手は何とかレースに復帰したが、マイヨ・ジョーヌのフルーム選手の自転車が動かなくなりチームカー(予備の自転車を積んでいる所属チームの車)が来るまでの間コースを走ったのだ。
ツール・ド・フランスは30年近くTV観戦しているが、レース中コース上を自転車に乗らず走る選手を見たことがない。
珍事である。

サイクル・スポーツはスタジアムで行われるスポーツと違って、完全に屋外で選手と観客の境が曖昧な、また気象状況などで様々な判断を迫られるある意味特殊なスポーツである。
世界最高峰の自転車レースの大会主催者のスタッフであっても避けられなかった事態。
そのままのゴールタイムであればフルーム選手は個人総合(マイヨ・ジョーヌ)を失いことになるはずだったが、救済措置が取られ3選手は同タイムでゴールしたこととされマイヨ・ジョーヌはそのまま失わずに済んだ。

その日(7/14)ゴール後の夜、同じフランスのニースでフランス革命記念日の花火大会の観客にトラックが突っ込み84名が死亡するというテロが起きた。
翌日、第13ステージでは被害者に哀悼の意を表明しレースを続行を決めた。
パリ・シャンゼリゼのゴールまでテロの標的にされないことを深く深く祈ります。