マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

「レッド・ツェッペリン」と「メンフィスミニー」

2015-08-19 | book
8月6日、ジミーペイジが44年振りに再び、広島の原爆慰霊碑を訪れ、
献花したそうです。

レッドツェッペリンの美しいメロディとカッコいいリズムと
爆音とあの発声法は今でもハードロックの王道です。

ツェッペリンから繋がって、
いろいろ思い出されることがあります。

映画「依頼人」グリシャム原作のサスペンス。
 主人公は11歳の少年マーク、
 殺人を目撃したために弟ともにギャングに命を狙われます。
 助けを求めて走り回りますが、警察は情報だけ欲しがって、
 マークたちの命など何とも思っていないことがわかります。
 そんな時、マークが出遭ったのは、うらぶれた女性弁護士、レジー。
 マークのポケットに入っていた、たった1ドルで、
 少年と弟と彼らの母を守る、と約束するのです。
 マークはその時もう大人を信用できなくなっていますが、
 マークのTシャツを見たレジーが「レッドツェッペリンが好きなのね、私もよ、」
 と言います。
 マークは「知りもしないくせに、大人はそういうことを言う、」
 と反発し、「じゃあ4番目のアルバムのタイトルは?」と聞きます。
 その日の別れ際に、「レッドツェッペリンのアルバムにタイトルは無いけど
 Ⅳと言えばファンにはわかるの。」とレジーは言って笑うのです。
 印象的なシーンでした。勿論それでレジーは少年の信頼を得るのです。


そのアルバム「Ⅳ」に入っている天国への階段はあまりに有名ですが、
B面の、最後の曲、
レヴィー・ブレイク」がミシシッピー河の大洪水で家族や家や耕作地を失った
多くの農民たちの苦しみを唄った歌だということを、
先日たまたま読んだアメリカの小説『たとえ傾いた世界でも』の中で、初めて知りました。
ここ(ユーチューブ)で1927年の洪水の写真と原曲を聴くことができます。
ブルースギタリスト、メンフィス・ミニーの曲で、
メンフィスミニーは1930年から1960年にかけて活躍した黒人のブルースシンガーです。
  
メンフィスミニーの動画はありませんが、
ギターと歌声を聴くことができます。
ローリング・ストーンズやエリック・クラプトンが多くの黒人のブルースに影響を受けたように、
レッドツェッペリンも黒人の音楽に強く影響を受けています。
ロックミュージックの魅力の源です。
そしてまた、レッドツェッペリンの影響を受けているロックバンドは世界中に数知れません。
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『たとえ傾いた世界でも』
2014年08月
著者/編集: トム・フランクリン, ベス・アン・フェンリイ
出版社: 早川書房
サイズ: 新書
サスペンスですが、とても味わいのある小説でおもしろかった!
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