京都は、1年、365日、どこかでお祭りがありますが、
下鴨神社の近くに住む者にとって大切な祭りは、
葵祭と御影祭です。でも子どもたちにとって一番身近で楽しいお祭りは「みたらし祭り」と「地蔵盆」です。
「みたらし祭」は、夏休みに入る前の数日間の開催、
「『足つけ』行ってきたか?」「まだや・・・」「はよ行っといで」「今夜行くわ・・・」などと言い合っていました。
大きな木が生い茂る暗い森に、夜店が並び、普段とは別世界。
イカを焼くにおいが漂い、お面やハッカパイプのピンクや青や緑や黄色がキラキラ輝いていました。
飴細工、金魚すくい、ヨーヨー釣り、海ほおづき、
手づくりの虫かごや、灯篭などが並んでいる時もありました。
スマートボールやパチンコの台やコルク鉄砲の屋台も在りました。
夜店を通り抜け、鳥居をくぐると、
老若男女皆、スカートやズボンや浴衣の裾を膝のあたりまでからげて、
蝋燭を持って、神社の中の川(水路)に入ります。
橋をくぐり、ろうそくに火をつけ、手を掲げてぞろぞろ歩き始めます。
(↑ ポリ袋に、履物を入れて)
水は、驚くほど冷たくて痛いくらい。
蝋燭を消さないように、蝋燭台の前までそろそろと歩き、「中風になりませんように」とお願いして蝋燭を立てて祈ります。
(蝋燭を奉納)
(水から上がる所)
水から上がって、足を拭くと、身体に籠った熱気が消えているのに気が付きます。
炭火で焼いた、「みたらし団子」も美味しかったな。
黒砂糖と醤油が香ばしかった!
みたらし祭りが終ると、いよいよ夏休み。嬉しい!
そして・・・大文字・・・地蔵盆、夏休みが終わる・・・悲しい・・・
今年(2023年)のみたらし祭りは7月21日(金)から7月30日(日)まで
随分長くなったなー、
人の集中を避けるため、かな。
写真は9年前に撮ったものです。まだ「コロナ」なんて誰も知らなかった・・・
場所は下鴨神社の御手洗池のせせらぎの川でしょうか?
「みたらし」は東京では串に挿した甘辛味の団子の事で、みたらし団子のお祭かと思いました。
「みたらし」は「御手洗」だったのですね、そうですよね、神社なので禊祓いをし、、、
以前、「大根焚き」を頂いたことがあったので、「みたらし祭り」もそうかと、、
日本のお祭は、すべて神事、魔除けなどの伝統行事が続いているのですね。
こんにちは、
そうです、下鴨神社の中の御手洗社です。井戸水が湧き出ている所です。斎王代の「みそぎの神事」裸で矢を奪い合う「矢取りの神事」などが行われるところです。
旅に出て、たまたま地元の素朴な祭りに出合ったりするととても嬉しいです。銀閣寺近くでカフェをしていたので、地元の人たちが、1年がかりで大文字の送り火の準備をするのも見てきました。
伝統を受け次ぐのは大変ですが、日本の各地に今も細々と残る祭りを、出来るだけ伝えて行って欲しいと願っています。東北地方の祭りを見ていないのが心残りですが、近くの行ける範囲の祭りはこれからも見て歩きたいと思っています。