日々のあわ

毎日の生活の中で見つけたもの、考えたこと、感じたことなどなど、つれづれなるままに・・・。

冬になると3

2005-12-17 | 本=心の糧
はじめは映画。中学2年生2学期の期末試験前、深夜映画をみながら勉強していた時のことです。(←こんなことしてるから勉強が身につかない)
その時やっていたのが『凱旋門』。はじめはチラチラみていたのが、いつのまにかバーグマンの美しさにひかれたのか、すっかり見入ってしまいました。
今思えば、なんてませた子だったのでしょうと思いますが、当時は「大人な」世界に憧れていたわけです。カルヴァドスというお酒があることを知ったのもこの映画で、どんなお酒なのだろう・・・いつか飲んでみたい・・・と大人になるまで思い続けました。(念願かなったのは大学2年だったか。父がフランスに行くというので無理矢理頼んで買ってきてもらった)
りんごの香りがして、すごく強いお酒だけど、私にとっては特別なものとなり、フランスに行ったら必ず買ってくるようになりました。
さて、きっかけは映画でしたが、これは小説を映画化したものだということがわかり、さっそく学校の図書館へ。文学全集の中にあったものを借りて、冬休みに読みました。(だから『凱旋門』という本は冬の匂いがするのかな。いや、物語の始まりが冬だったからかな)
読んでみると、やっぱり「大人な」世界で理解が難しかったものの、凱旋門やアルマ橋、フーケなどパリのいろんな名前が出てきて、行ってみたいなーと思っていました。(←作品の中身と関係ないじゃないか)
この頃からフランスへの憧れが始まったのかもしれません。
5、6年前、ふとまた読みたくなって探してみたらすでに絶版とのこと。中学のころと今とでは印象もまた違うだろうと思っていたのに・・・なんて思っていたら、今はもう定年退職された職場の大先輩が古本屋さんから買ってきて下さり、退職されるときにいただいてしまいました。
もぅ大感激で、古ぼけた文庫本なんだけど宝物のように思えて、手放せない一冊となっています。
昨年末は、パリで年越しだったのでこの本を持参して読み耽りました。(といっても全部読み切らなかったけど・・・)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿