marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(589回) モルモン径の君へ贈る言葉 ”真理はあなた方を自由にする”

2019-08-27 08:37:18 | 日記

親愛なるS君へ

 年若い君が、宗教のことを、しかも自分の宗教のことを素直に話してくれたのは少し驚きました。僕の部屋に入って、壁にルオーのキリストの絵が掲げられていたからなのだろうと思いますけれど。その他、本もあるけれど、それを目に留めたのかもしれませんが、少なくとも自分から宗教話は普段の人はしませんからね。まして若い方は特に。

誰か人のために役に立ちたいと、介護の施設で御老人の世話をして、この東北の北の片田舎での働きに満足できず、同じ東北でも仙台という100万都市になった仙台で活躍されることに親の心配をよそに転出したのは、君の人生の途上において視野を広げるための選択は、それも神の導きと言えるかもしれません。そして、ご実家に帰る途中、訳あって僕とほんの数時間でも話ができたことをも。

僕は思ったのです。若い方も心の行き所に満足せず、何らかの宗教性に関心を持ち、探し求めている人が今もいるのだと深く思わされたことです。モルモン径の伝道のアメリカから来られた道を伝えようとしている青年たちに惹かれるものがあったということでした。宗教が何であれ、人というのは自分を生かしめている神のもとへ帰らなければ決して安心満足はしないものだ、ということを言ったのは、古代キリスト教教父のアウグスチヌスでした。彼も若い時から大変な体験をした人でしたからね。それが今でも読める「告白」という本です。

しかし、僕は直接君には話さなかったけれど、正当なキリスト教から言えば異端というモルモン径においては、どうなのだろう。僕は信仰は個人のことだと思っているから否定もしないけれど、モルモン径(僕はそれも読んだ、本もある)にはイスラエルの民、ニーファイとかその他の人が出てきますが、昔アメリカ大陸へ向かったその一族の人々の話が出てきますね。無論、その導き手の唯一の神、父なるイエスの神の導きにより・・・。当然、イエス・キリストも出てきます。

話をしていて、コーヒーとかお酒とかを飲んではいけないとか(輸血をしてはいけないとか・・・これはエホバの証人でしたか?)。いずれにしろ、この世での生活には禁止事項があるようでそのことに、君もすごくひっかかりがあるようで、それも含めて最近はまじめに行っていないとか。・・・何度も言いますが、その歴史を僕は否定はしません。しかしだ・・・

僕が大切だと思っているのは、すべての「しがらみ」(人の言葉というフィルターも含めて)を除外して、あなた自身がイエス・キリストと直接、あなた自身の言葉で会話することであるということなのです。大切なのは「宗教」という人が横並びで作ったそういうジャンルも本来ないところの次元から、この今を生きているあなたに語り掛けるキリストの霊(聖霊)の言葉というものがあるということなのです。

普段の生活、仕事の中でも、今という時を生きている(生かされている)中で、彼イエスとの会話はできるのです。ですから、まず、心の引っ掛かりとなるすべてのしがらみ(他人からの言葉をも含め)捨て去って、自分の言葉で「イエスという男」を知る努力をしてみてください。(「ヨハネ伝」と「ガラテヤ人への手紙」をまず読みなさいと言ったのはあの宗教改革者M・ルターです)。そうすれば、「イエス」という男が「キリスト」であったということが必ずや分かるであろうと思います。そこには、自分(今生で生きている肉体のすべて)を束縛しているすべての「しがらみ」からの解放があることを信じています。彼は、最後の解放、人の必然の出来事、その「死」からの解放も成し遂げたのですから。

『真理はあなた方を自由にする』(ヨハネ伝 8章32節) この言葉を君に送ります。健康に留意されてお励みください。・・・ Ω