marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(577回)<No.9>親愛なるJへ(その2)香港、深圳、東莞出張の思いで

2019-08-01 11:45:56 | 日記

親愛なるJ  

 写真は大陸渡ってからのもだね。何度か行っているけど、季節的にいつのものだったか。冬といっても雪が降わけでもないし、これまた寒いというわけでもない。これは先方の商社のビルの前の繁華街だが、向こうの大陸海側の方々は、路上のこういうの場所で飲んで食って、歓談して・・・がとても好きなのである。僕も嫌いではない。

◆いずれ香港空港から大陸に渡るには電車か、船(空港のそばにフェリーターミナルがある)でいく。スカイライナーのような近代的な空港直通の電車は航空チケットも大陸側で買えて荷物預けチェックインすれば、そのまま空港に着くと飛行機に乗れるとちょっと便利な気がしたな。それと、フェリー。夜の百万ドルの夜景というあのとんがったペニンシュラホテルが対面に見えるという写真でよく見る背景はこの船の上から撮られたものだろうことがわかる。

◆少なくとも2度乗ったな。というのは2年後に再訪したいときもフェリーに乗ったのだがいずれも船内に2年前と同じ映画ビデオが流れていたのだ。内容は「冬のソナタ」の改良版みたいな奴。恋人同士がいて、女性が看護婦、相手の青年が交通事故かでなくなってしまうのだが、別の若者として生き返っている彼女に会うのだが、若者が彼女に自分がここにいると分からせようとするけれど彼女は気が付かず悲嘆に暮れているという悲恋の物語。無論、情緒をくすぐる音楽が始終流れている。最後はどうだったか忘れてしまった・・・というか見ていないというか。こういう男女の情緒性の悲恋やもつれは、特にアジアに一般受けするのだな。今の韓流映画も愛憎劇、悲恋もの。日本もひと昔前だったらもっと受けただろうけれど。

◆これ本場の火鍋です。  というわけで、晩飯を路上で一杯という訳にはいかないだろうからと商社が案内されたところのビルの一室で向こうでの火鍋という定番をいただく。今は、中国の方もこの日本で中華店を開いている方もおられるので、日本で食べられます(先日の東京散歩で中華店のこの看板見たので)。特別なことは鍋の構造くらいで、具がなんでもありのしゃぶしゃぶです。赤い方が唐辛子の入ったとても辛い出汁、透明な方(といっても白湯スープか何か)につけていただくのは、先方が本家で日本のしゃぶしゃぶもそれを受け継いだものなのだろう。

◆香港のトーモロコシタワーといい、なんでもお金になりそうならなんでもすぐやる香港気質は、ちょうど香港で何かの展示会があってどこのホテルも軒なみ値段が跳ね上がっていた。こういうお金に関することは何につけてきぱきとフロント係がにこやかに素早く行う。エレベーターの前で若きポーターがカートバックを速やかに中に運ぼうとする。部屋に入ると、扉の前に立って出ようとしない。「チップ?」というと、にこやかに笑みをたたえて「yes」という。日本ではまず、ありえないので英国領の悪しき?風習かと。無論、はじめから断りすべて荷物は自分で運べばいいだけの話である。日航ホテルだったからなのかなぁ。それは高いわと声が聞こえそう ・・・・次回、少し内陸部に入りますね。 


世界のベストセラーを読む(576回)<No.8>親愛なるJへ(その1)香港経由 深圳、東莞へ

2019-08-01 08:20:28 | 日記

親愛なるJへ 

僕は今まで思い出だけで書いてきました。ずいぶん昔のことですから、今はだいぶ状況が異なっているかと思います。その間、パソコンも変えましたし、カメラも替わりましたね。

訪問先は時系列でいえば本来、この回の前に海を越えてフィリピンなのですが、同じ大陸なので南にくだり紹介です。それでそのまま下ると次の訪問先はヴェトナムなのですが次回はフィリピンの紹介です。・・・んで、ヴェトナムが最後の訪問地っという順番に。

◆さて、香港と言えば、なんと言っても乱立するトウモロコシ・タワー  これは僕が勝手にそう名付けた。きちんと住めるものなのか、階上から水が漏れてとか・・又、疑問。

入国は今は変わったかと思うが入国管理カード。 初めての時はちと面倒だなと思った。日本から香港へ入国、これは飛行機の中で書く、それはいいのだが香港(島=といっても「空港」は実際の香港島から離れた別の島にある)から中国へ渡るとき出国のカード、そして中国へ入る為のカードを書く。つまり当初は、違う国だというイメージなのだ。出たり入ったりの関所を通るための書類が必要という訳だった。

◆何回かの訪問に間に商社が入って、その担当者がやけに愉快な方だった。入管カードに性別を問うSEXという欄があるが(冗談で言っているのは分かるが)「俺、週2回って書いたけど」と彼が真顔で言う・・・。帰りには、日本に戻ってから行きつけの飲み屋の女の子にあげるとかで、やたらブランド物の(イミテーションだろうけど)アクセサリーを沢山買い込んでいた。

◆入管は現地人と外国人は並んでいるが関所(入り口)が異なる。これは日本も同じだが、日本で物を沢山買い込んで向こうで商売するのかどうかなのだが、手荷物預かりの他にかなりの物を手で持って入ろうとしている方が向こうでは沢山いた。だから、現地の入管ゲートはそれほど厳しくない?のでひっかかりそうな物があるときには、少し金を渡して現地の方に渡し、そちらを通過してもらい入ったら受けとる(という話を聞いた)。入国管理が終わると両替などする。中国"元"は日本国内では不安定貨幣の為なので成田でも関西空港でも両替してない。そういえば向こうではボロボロになったお金などが使われて偽札でまわってもこれだと分からんわなと思った(これはあくまで昔の当時の思いです)。だから今はスマホ決済が当局としては流行らせるのだろうなと思っているしだい。いかがわしい両替屋は街の中にもある。

◆兎に角、警戒は怠らずです。荷物あづけても堅いしっかりしたカートバックでないと、柔い布製鞄など預けると穴を開けられる可能性があります。布製のカートバックも注意です。鋭利なナイフで鞄の隅が空けられる。場所は、上のコーナー部で、糸がさもこすれて切れたような開け方をされます。それとラフな格好が第一。あまり慣れてないとみると両替もごまかし、空港使用料ではぼったくられました。いかにも世慣れした女性でしたが。香港の街の中の旅行客がうろうろする辺りはスリのグループも沢山いるので良くテレビ出見られる百万ドルの夜景など都呼ばれるあのとんがったペンニンシュラホテルなど雑草としたところはスリグループのいいカモになるのでバックにチャックがあれば背中に回さず前で抱えるとかしないと知らないうちに開けられる。知らない顔で通りすがりを演ずる相棒に渡すのだ。すべての物は肌身離さずです。

◆それは当然、そのホテル内のお店にもその警戒が見られて、各お店がガラス板で周囲をすべて仕切ってあるのだった。それぞれの入り口に拳銃を腰に下げた警備員が立っている。中に入れる人数が制限されているとのことで僕が見たガードマンは頭にターバン巻いたインド人だった。日本人らしき客人も結構いたな。ペニンシュラに何故行ったかと言えば、同伴した営業がかみさんに頼まれて紅茶を買ってきてきてくれと頼まれたとのこと。今では本場の高級紅茶も日本で買えるだろうに・・・日本とは違ったちょうと異様なホテルの雰囲気にそんなことを思った。

◆僕は訪れた冬はクリスマス時期、ホテルの中の階段登り口にとても大きなツリー。英国領だった名残か、確かに西欧人らしき方が多数、雑踏の中で各テーブルに座り午後のティータイムを過ごしていた。いかにも見た目は優雅に・・・。今回、途中から帰りでの思い出を先に書いてしまいましたが、次回 大陸内での話を書きましょう。