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観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

タクシーNY

2007年09月25日 | Weblog
監督: ティム・ストーリー
製作: リュック・ベッソン
製作総指揮: アイラ・シューマン
    ロバート・シモンズ
脚本: トーマス・レノン
    ロバート・ベン・ガラント
    ジム・カウフ
撮影: ヴァンス・バーバリー
音楽: クリストフ・ベック
出演: クイーン・ラティファ
ジミー・ファロン
ベン・ソムボハールト
ジェニファー・エスポジート
アン・マーグレット
ジゼル・ブンチェン
ジェニファー・エスポジート
 ヘンリー・シモンズ
☆☆☆   2004/米=仏/97mins.

TAXI NY(タクシー・ニューヨーク)はフランス発のアクション・コメディ『TAXi』が、ニューヨークに舞台を移してハリウッド版として完全リメイクされた作品です。米国公開原題はTAXI。オリジナルの脚本・製作を務めたリュック・ベッソンが、プロデュースと原案を担当しているものの設定や物語は別物です。主演の、違反だらけでも憎めないドライバーは、本作では女性に設定され『シカゴ』のクイーン・ラティファがパワフルに演じています。また運転できない敏腕刑事にはコメディ・スターのジミー・ファロンが扮し、ラティファとのデコボコな掛け合いを披露します。リメイク版として、どうしてもオリジナリティには欠けるが、黄色い改造キャブが街を駆け抜ける面白さは味わえます。強盗団のリーダーには、スーパーモデルであり、かってレオナルド・ディカプリオの恋人として名を馳せたジゼル・ブンチェン(不安定な一時期は、後のブリトニー・スピアーズのように髪を剃ってしまった程の行動派)が扮し、本格的映画デビューを果しています。疾走するクラウン・ビクトリアはオリジナル版同様、迫力満点です。『TAXi』の魅力といえば、何と言ってもその疾走感とアクションの重量感ですが、道路いっぱいに車がひしめき合うマンハッタンを、スーパー改造車が疾走するスリルはなかなかのものです。
 有名なカー・レースでの優勝を目指す女性ドライバーのベル(クイーン・ラティファ)が、念願だったタクシーのライセンスを取得し、自慢の特別仕様のタクシーに乗ってマンハッタンを流していると、街で頻発するセクシー美女4人組の銀行強盗団を追うNY市警の刑事ウォッシュバーン(ジミー・ファロン)が乗り込んでくる。彼は子どもの時のトラウマが原因で車の運転が極度に下手だったため、やむなく犯人追跡にタクシーを利用したのだった。ベルのスーパー・ドライビング・テクニックで強盗団と壮絶なカー・チェイスを繰り広げ、あと一歩のところまで追い詰める2人だったが…。
 オープニングのメッセンジャーであるベルがタイムトライアルするシーンで、まず引き込まれます。その勢いが続けばいい作品だったのですが。ベルとコンビを組むのが敏腕刑事のウォッシュバーン、本当に敏腕なのかをかなり怪しく、車の運転だけは間違いなく猿以下子供レベルです。この映画、お笑い担当がウォッシュバーン刑事のみなんです。対決する強盗団はブラジル人のセクシー4人組みのスーパーレディ。縦列駐車から出るのに、前と後ろの車にバンバン当たりまくるシーンは面白いけれども、ちょっと奇を衒い過ぎではと思います。それは他の登場人物がまとも過ぎて、コメディにしては中途半端に浮いてしまっているからと思います。クイーン・ラティファが元気一杯の好演ですが、二番煎じ感は否めません。


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