記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

阿久悠さんのこと、好きな音楽のこと。

2007年08月08日 23時13分55秒 | 演劇・音楽
 毎日暑い日が続く。普段、仕事で得意先へ行く際も大半が自転車での移動。
そのため、こう暑い日が続くと途中で熱射病になりそうだ。

 作詞家の阿久悠さんが亡くなり、最近の我が家のBGMは阿久さん絡みの
曲がヘビーローテーションでかかっている。私の音楽の聴き方は楽曲重視。
歌手や演奏するバンドもさる事ながら、詞や曲、そしてプロデュースなどの
裏方がとても気になる訳である。

 だから我が家には、阿久さんのだけでなく松本隆さんのCD-BOXもあ
るし、御大・筒美京平さんの作品CD集も勿論ある訳で、関連本や音楽雑誌
の特集本も気付けば手に入れて楽しむ。仕事の際に良く掛けるのは加藤和彦
氏の作品CDが一番多いであろう。フォークルの再結成盤やサディスティッ
ク・ミカバンドの再結成盤も愛聴盤となった。

 阿久さんが亡くなってすぐに我が家にあった2冊の本を読み返した。「書
き下ろし歌謡曲」と「愛すべき名歌たち~私的歌謡曲史」である。阿久さん
の視点を通して時代を創った歌謡曲とその時代を軽妙に綴ったエッセイ。そ
の選曲の妙に久しぶりに読んで「さすが」と唸ってしまった。

 仕事で悩む時、忙しくて疲れきった時、ストレスに押しつぶされそうにな
った時、そんな時に私を和ませてくれ勇気をくれるのは、私が好きになった
音楽たちである。私自身はどちらかというと曲で音楽を楽しむ方だが、阿久
さんの作った曲は詞まで聴きいってしまう。というより、子どもの頃、若い
頃に体感した阿久さんの詞はつい口ずさんでしまう魔力に満ちていた。

 3日にNHKで急遽放送された追悼番組、仕事から戻ったのが遅く、最初
を見逃し録画しそこねてしまった。途中から録画もしたが、再放送要チェッ
クである。山本リンダやピンクレディー、フィンガー5らの懐かしい映像だ
けでも興味深いのに、マニア心?を刺激する作曲家・都倉俊一氏がゲストで
出演されているではないか!氏の解説を熱心に聴き入ってしまった訳である
が、あろうことか翌日、妻は私が残しておきたかった都倉さんのコメント部
分などを消し、曲だけに編集されていてショックである(笑)。

 時代の記憶、それは身の回りの様々なものについて廻るものだ。私が収集
しているアンティーク絵葉書や観光鳥瞰図、酒ラベルなども記憶を辿る逸品
であるが、音楽や映像はそれ以上のアイテムである。音楽のジャンルは問わ
ず、良いと思ったら演歌でもロックでも可!小林亜星さんのCMソング集を
はじめ、CMソング集やNHK人形劇主題歌集、はてはテレビアニメ主題歌
の歩みも昭和60年頃までの2枚組4セットがある(笑)。これに筒美京平
作曲の「サザエさん」等何曲かが入っていないという理由で、さらにそれら
の音源も別途集めているほどだ。

 収集癖は子どもの頃から。映像では80年代から90年代にかけての洋楽
音楽クリップを、スカパーでビデオに録画し100本近くになっていたが、
経年の劣化とビデオがDVDさらにハードディスク録画へと変わって、最近
はビデオからDVDへダビングするのではなく、改めて番組から録画し編集
するのが休日の楽しみのひとつである。

 もちろん最新のPVもチャートを録画。最近は洋楽を毎週録るのを諦めて
邦楽チャートのみにした。編集の際は、私と妻、娘の好みが微妙に違うため
争いは絶えない(笑)。仕事を毎日朝5時から夜10時までしているのに、
いったいどこで時間があるのかと思われそうだが、そこは自宅事務所。プリ
ントアウト時、食事時などの休憩時間に1~2曲流して楽しむ訳だ。ムカデ
に噛まれた小倉さんほどではないが、やはりB型の血がそうさせるのであろ
う(笑)。

 新聞を読んでいると、数年前に亡くなった村下孝蔵さんを偲ぶコンサート
が地元・水俣市で開催されたと記事にあった。村下さんは私が大好きなシン
ガーソングライター、高校生の頃に「初恋」「踊り子」等が流行ってから、
BGMに欠かせない好きな曲が数多い。労音で活動する前だったか、ライブ
の後で村下さんは駅から電車で移動するのであるが、ホームの反対側で手を
振った私や弟にきちんと手を振り返しアタマを下げてくれたことに感動した
ことを思い出した。

 阿久さんに戻り、大好きな映画「瀬戸内少年野球団」。地元福岡出身だっ
たクリスタルキングが歌う「イン・ザ・ムード」に日本語詞をつけた主題歌
も大好きだった。クリキンのベストCDは20年前に購入したものだが、こ
の曲は今でも車の中で聴きたい曲のベスト10に入るほど。

 携帯音楽プレイヤー全盛の中、私は車では未だにカセットが好きだったり
する。テーマ別に選曲したり手間のかかるのが逆に魅力である。一時期はC
DやMDに移行したにも関わらず、カーステレオでカセットで聴くのが良い
のである。そのうちの1枚の選曲~赤ずきんちゃんご用心/タイムマシンに
お願い/完全無欠のロックンローラー/ふられ気分でロックンロール…
決して一発屋特集ではない(笑)のだが、好きなのである。

今日の写真は、昨年8月末で惜しまれつつ閉店した博多区祇園にあった三好
ぱん屋。福岡で一番古い、明治30年創業だった。仕事でウロウロしていて
ここでパンを買って帰るのが楽しみだった。

アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
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鳥瞰図絵師・前田虹映

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