
先日、丸善博多店のディスクセールで買ったシングル盤レコード9枚。
一枚200円、何も考えずにふと閃いた感覚で選んだ。いま、自宅にレコードプレーヤーすら無いのに、である。最近、街角から消えかけている「マンダム」看板を思い出したり、毎週見る「笑点」がふと思い浮かんでずうとるびを買ったり。西鉄グランドホテルにプールがあった時代、ホテルに宿泊したベイ・シティ・ローラーズの逸話を思い出したり。大好きなスリー・ドッグ・ナイトの「ブラック・アンド・ホワイト」に至っては、自宅に帰って既存分と照らし合わせたら、すでに同じものを2枚持っていた(笑)。
元々、レコードジャケットのデザインをしたくてグラフィック・デザインの道へ進んだので、ある意味原点回帰。しかも、気分に合わせて部屋に飾るだけなので、完全なジャケ買い(半分ウケ狙いか)。
以前は博多駅地下街にもグルーヴィンがあって、よく立ち寄りシングル盤レコードをジャケ買いした。中央区赤坂のグルーヴィン本店も、閉店してしまったジューク・レコードも昔からよく立ち寄った。ジュークやグルーヴィンで購入したCDや音楽本を、喫茶「風街」で珈琲飲みつつ眺める時間が至福だった。
今振り返ると私が洋楽中心にCDやレコードを購入していた頃、1990年代は音楽好きにとってはパラダイスだったんだと実感する。KBCタワーレコードやトラックス、さらに本場からタワーレコードが福岡に進出し、ヴァージンメガストアやHMVなどが林立し、同時期には大型書店も天神地区でバトルを繰り広げていた。第3次天神流通戦争と言われた頃か…。
3月、数々のLIVEや演劇を楽しんだ福岡市民会館が閉館する。週末、懐かしい音楽を聴きながら、忘れかけている福岡市民会館の記憶を回想している。