記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

博多年中行事

2010年01月11日 08時54分29秒 | 福博まちの記憶
 8日、櫛田神社へ立ち寄り社務所へ。博多カレンダーの残りがあれば分けても
らおうと思っていたが、1部残らずハケてしまったそうだ。宮司さん曰く「皆に
文句言われよぅとよ、いっちょん足らんって。神社にゃ見本も残っとらん」。ど
うやら私と同じように手に入れたカレンダーを、博多の男衆は気前よく知人に配
りまくって、気づくと自分んちにカレンダーが残っていないらしい(笑)。私も
カレンダー委員のくせに、手持ちゼロ!これで立派な博多のもんだ。

 その後、祗園町の増田クリーニング店へ。パンの三好屋さんの息子さんを紹介
してほしいとお願いした。九州で最も古い歴史のあった三好屋さんが閉店して3
年半。古い写真を可能ならアーカイブに加えさせてほしい。増田さんには5月に
放送した「記憶探偵キノレオ」の「旧博多駅前の巨大ネオン広告塔の謎」の回に
出演いただいた。旧博多駅前そば、今も同じ場所でお店を営業中。

 昨年は祇園町の一員として、博多おくんちの神輿引きにも参加。祗園町の内畑
稲荷の祭事を永年守ってきた上田さんが昨年亡くなられ、行事の細かいやり方が
わからず困ることも多いそうだ。私も上田さんに誘われて2度ほど内畑さんの月
行事に加わったことがあるので、今年も可能な限り祗園町のお手伝いをするつも
りである。

 夕刻、カレンダー委員としての写真撮影も兼ね、この日から始まった十日恵比
寿神社の正月大祭へ。初日・平日の夕刻のため、参拝者は少なめ。週末が重なる
9日10日はたぶんお詣りの行列が地下鉄駅出口まで連なるだろう。行列に加わり
まずお参りしたあと、恒例の福引きを引く。福引き券の頒布担当は親しい黒木さ
んだったので、福担当者の記念スナップも撮影。福引きで当ったのは金蔵(えび
す様の貯金箱)だった。

 参道に並ぶ約300店の露天の間を撮影しながら歩く。家族で来る時はこの手の
撮影はできないので一人の時に限る。神社の周辺、千代町や吉塚界隈には5年前
の地震までは7軒ほど銭湯があった。しかし地震の後、東公園そばの東湯では煙
突が倒壊、吉の湯、若桜湯など次々と閉店。戦災を受けなかった地域で千代から
吉塚・堅粕にかけて遺っていた戦前からの建物は、今も次々と取り壊されている。

 予想していたことだが、飲食店を中心にかなりの商店が年末で閉店している。
飲食店は一昨年からの景気悪化でどこもガラガラ。「ここも終えたか」と驚く店
もある。新年早々、春吉橋の架け替え検討や福岡市民会館の建て替えなど、新聞
記事は賑やかだ。

 春吉橋、架け替えるならいっそのこと橋の手前まで工事が済んでいる不採算地
下鉄(七隈線)を橋の上を通して、キャナル横から博多駅へ抜け、住吉通りから
渡辺通りへ巡って七隈線に戻る「循環線」路面電車にすればいいのに、といつも
の持論展開。工費は地下鉄線を博多駅に延伸する費用の5分の1以下で済むだろ
う。観光周遊バス「グリーン」の経路も問題だ。外国人などが好む友泉亭や動植
物園などは元々経路からはずれ、博多築港や千代界隈の寺社群も無視されている。
もっと効率良く需要を見込めるルートがあるはずである。

前回に続き十日恵比寿神社の正月大祭風景。
地下鉄駅から続く東公園の車道中心に300店余りの露店が並ぶ。

フォトブックシリーズ解説・通販
福岡市内線の思い出ブログ
写真集「西鉄ライオンズとその時代」
美しき九州「大正広重」吉田初三郎の世界 九州・初三郎研究会
アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並み
ギンギラ太陽's
冷泉のあゆみ1945~2007まちづくり戦後史
鳥瞰図絵師・前田虹映
オールド地図鳥瞰図コレクション・吉田初三郎ほか

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 共創マーケティング研究会の... | トップ | 地デジ侍と社会科見学、NHK的... »
最新の画像もっと見る

福博まちの記憶」カテゴリの最新記事