
2025年は、福岡市に本格的なデパートメントストア(百貨店)が初登場してから100年です。
1925(大正14)年10月4日、「玉屋呉服店」が東中洲に開店したのが最初です。百貨店方式のビル店舗はそれ以前にも「松葉屋」「笠野屋」「中村家具店」などがありましたが、いずれも規模が小さく「玉屋」が最初とされています。以下は、開店御案内パンフの売り場一覧。一応、当時は呉服店なので正面1階入口から入って履き物を脱ぎ、店内の商品を見てまわる形。エレベーターで地下へ降りて精算する流れだったことがわかります。
玉屋については開店から1999年7月の閉店まで、約500点ほど体系的に資料を集めています。今回は、その中から開店チラシなど当時の画像をいくつかアップしました。
そういえば、6月19日〜21日に西鉄ホールで上演されるギンギラ太陽’s「天神開拓史2025」では、福岡市初の百貨店として「中洲の玉屋さん」も登場します。実は今回、同公演の公式パンフレットの制作を担当しました。主宰の大塚ムネトさんと会話する中で、玉屋さんが「生きていれば100歳ですね」という話になりました。舞台で台詞が反映されたらいいな、と思っています。
・福岡大空襲から再起の天神描く「ギンギラ太陽's」新作、6月19日から3日間上映(西日本新聞)
玉屋が開店した10月までには、手持ちの資料を紹介するサイトを公開できればいいのですが…。
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