まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「またね」 映画『サバカン』

2022-08-29 08:50:41 | くらし

朝一の回で観るというヤマナカサンに、その夜、ラインで感想を強要した。
夏休みの読書感想文を書く宿題のようで、我ながらおかしくなって。めんどくさいだろうな
とはは思いつつ、ね、そこは図々しく。

 

観た方がいいか、そうでもないか。
泣いたか、泣かなかったか。
剛君の出番は多いか、少ないか。

まずお勧めします。
昭和の最後の方のお話、笑って笑って泣けました。映画は剛君の子どもの頃の回想録で
剛君は始めと終わりに登場します。
長崎に行きたくなりました。監督の故郷だそうです。期待しないで見に行ってください。
映画館ガラガラ

1986年の長崎が舞台の本作。イルカを見るため冒険に出る少年2人とそれぞれの家族のひと夏が描かれる。
との紹介文に、ほんとにその通りでそれ以上でもそれ以下でもなくのストーリー。

予想がつくストーリー展開はさておき、画面がきれいで映し出される風景が本当に美しい。
長崎の海も島も山もどの場面もしっかり絵になって見惚れてしまう。
小学5年生の久田君とクラスメートの竹中君の、とくに主人公の久田少年、そういえばこんな
子供っていたよな、というくらい平々凡々、どこにでもいるようなそれでいて真っすぐな昭和
の子供が懐かしく応援したくなるのよ。
久田君が穿いている半ズボンが股ぎりぎりの短さで白のハイソックスなんか穿いていて。
ふんふん我が息子もそういう格好させてたよな、なんて。

サバカン SABAKAN 場面写真4(写真はすべてwebからお借りしました)

平凡なお話をぐっと盛り立てて深味を出しているのが、少年を取り巻く家族や近所の人たちを演じた役者さんたち。
これまたぴったりの配役、個性的でこの人たち以外はないというくらい。

サバカン SABAKAN 場面写真3

久田少年の両親は尾野真千子さんと竹原ピストルさん。いいわあ、このお二人の夫婦役。
粗野に見えての愛情たっぷりのお父さんお母さんなの、泣ける。
このお二人が演じる夫婦だったら、どんな映画でもいけるんじゃないかしら。きっと観るな。
一方竹本少年のお母さんは貫地谷しほりさん、もともと好きな女優さんだったけれど優しい
お母さん役がぴったりで、ああこんな役もやるようになったのねと。
他にも担任教師役の篠原篤さんや農園の妙なオジサンの岩松了さんなどがとても印象的で。
そりゃあ、草彅さんももちろんね。

サバカン SABAKAN 場面写真2

冒険から家に帰ったときと最後の別れのときの二回、二人の少年がいつまでも交わす、
ほんとにいつまでも何回も交わす「
またね」「またね」のことばがとても印象的で
素敵な言葉だなと心に残ったわ。「さよなら」じゃなくて「またね」。
ヤマナカサンに背中をおされて観た「サバカン」。しみじみしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする