雨、16度、91% 雷
6年前帰国したその春、庭に咲いた花は大きなタンポポ一つでした。庭の大木は数本切り、家の周り四面が庭です。どんな庭にしようか?どんな植物がこの家の土に合うのか?そもそも私自身、日本で生活出来るのかと思いあぐねていました。30年ぶりの日本での生活の始りでした。
6年経ちました。裏庭は今年もバラたちが蕾をつけています。この6年間で植えた木々も根を張り成長しているのが見て取れます。何にも花がなかったのが嘘のように、どの庭も花が咲いています。
表の道に面した庭は塀がないのでまるまる道行く人に見られます。いまが一年で一番華やかな時です。冬場も多年草が葉の緑を残しています。どの花たちも手のかからぬように植えたままです。 一番初めに植えつけた「ラベンダー」は全部で3種類、一番大きなものは縦横1メーター50センチもある大株になりました。高さが私の背丈です。ラベンダーを障害物とみなす私の車は駐車のスペースを「ラベンダー」に奪われました。
玄関脇にはマム系の「アフリカンアイ」が「アイビー」の緑に負けずに花を広げています。年々株元が太くなっていい花を咲かせます。花が終わってもシルバーグリーンの葉が美しい「アフリカンアイ」です。
古いモミジの木の根元、今盛りは黄色い「デージー」です。黄色は明るさを春一番に連れて来ます。一番大きな株はピンクの「マーガレット」です。この3月の雨の多さで蒸れてかれ始めました。慌てました。どうにか食い止めたいの一心で方策を立てました。 功を奏したのか、腐った部分は穴が空きましたが蕾をつけ少しずつ花が咲き始めています。あとひと月すればこの「マーガレット」の花いっぱいになるはずです。「よく頑張ってくれたね。」マムの「あずきちゃん」、甕には「布袋草」の新芽も出て来ました。
「イチジク」の新芽が吹き始めています。「紫陽花」が花芽をつけました。紫陽花の前の甕には「睡蓮」の小さな葉がお目覚めです。
6年前が嘘のように色鮮やかな庭に成長してくれました。道行く方達が足を止めて見てくださいます。花は幸せを運んでくれます。
さぞかし綺麗でしょう❣️
モモに見せてやりたい。花が好きな子でした。その気持ちでこの6年、やっと見られる庭になりました。