チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「紀ノ国屋」が福岡にオープンしました。

2023年11月28日 05時03分04秒 | 私見

晴、15度、69%

 福岡の繁華街のデパートに「紀ノ国屋」が出来ました。オープンしたのは10日ほど前のことです。デパートからの知らせに、どんなスペース作りになるのかと、想像していました。

 40年以上前の東京での主婦としての生活、青山の「紀ノ国屋」は良い食材の宝庫でした。周りには各国の大使館がありますから、世界中のスパイス、ハーブが揃い、当時では先駆けのインストアーベイカリーでは各国のパンが焼かれていました。アップルパイが箱入りでアメリカンチックだったことは今も変わりません。「チコリ」や親指ほどのアボガドを初めて買ったのも「紀ノ国屋」でした。お金がないので見るだけのこともありました。そして世の中が急に贅沢な時代に突入して西武や伊勢丹のデパ地下が良い食品を揃えるようになりました。デリを備えたり、インストアーベイカリーがガラス張りになったり、チーズも世界中からの物が並んでいました。それでも「紀ノ国屋」の品揃えには及ばなかったように思います。

 30年日本を離れていました。その間にこうした高級スーパーはあちこちに出来て、「紀ノ国屋」も支店がたくさん出来ました。その上、「紀ノ国屋」ロゴのショッピングバックの到来です。帰国の度にあのバックを持ち歩いている人が増殖しているのに驚きました。

 昨日はフランスパン用の全粒粉とフランスの塩を「富澤商店」に買いに行きました。「紀ノ国屋」のおかげで「富澤商店」の販売スペースは半減したそうです。ついでに、「紀ノ国屋」を覗きました。何か目新しい物、珍しいものがあればと店を回りました。 チーズだって個装の小さなポーションでしか売られていません。パンは毎日運ばれてくるそうですが種類も少ない。「こんなものなのね。」と何も買いませんでした。一番がっかりしたのは、店の奥に例の「紀ノ国屋」ロゴの入ったグッズのコーナーがあったことでした。バック以外にたくさんお商品が並んでいました。興醒めしました。

 昔の「紀ノ国屋」の輝きはものが少なかった時代だからだけではありませんでした。「紀ノ国屋」のトイレを覚えていらっしゃる方も多いと思います。女性トイレは「パウダールーム」と「トイレ」とに分かれていて十分な広さで赤い絨毯が敷き詰められていました。ホテル並みのトイレでした。

 今やポチんとスマホで世界中のものが手に入ります。私も大層お世話になています。出向いて買い物に行くのは生鮮食品ぐらいです。あれだけ好きだった本屋さんですら行きません。高級ではなくみんなの「紀ノ国屋」に変わろうとしているのでしょうね。私には眩かった青山の「紀ノ国屋」の記憶が鮮明です。


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