チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

嬉しい話1

2024年04月19日 | 日々のこと

晴、13度、87%

 暖かくなると道行く人の数も増えたように感じます。春は人間も動き出します。昨日、玄関前の庭木のモッサリが気になり鋏を入れていました。すると、背後から男性の声がします。「すいません。」振り返ると存じ上げない初老の男性でした。「ここに停めてあったBMWの車はどうされました?」そこで私は20年前の年式の古い車で故障しても部品の調達が難しくなったので買い換えた旨話しました。すると「この家とあの車がとても似合っていると思って、この道を歩いていました。あの車どうなったかと思って。」と話されます。新しい車が来てまだ3ヶ月、ご近所の方からも車が新しくなったことを指摘されましたが、古い車がどうなったか?と聞いてくださったのはこの見知らぬ方が初めてです。しかも、停めてる車の奥に古い車が香港で使っていた「ナンバープレート」を指さして、「海外で乗ってらしたのですか?」と尋ねられます。イギリスタイプのナンバープレートですが香港から持ち帰ったと話しました。

 塀もフェンスもない我が家は国道を曲がると家と車が目に飛び込んできます。新しい車が来て3ヶ月、実はこの私自身が新しい車がこの家に馴染まないと感じていました。この家ばかりか私にも何やら不似合いな車だと感じています。信号停車の時、店のウィンドーに映る車と私が何かチグハグです。家の前の車は車高が高くなった分、ドデンと厚かましく見えます。心の中で「慣れよ、見慣れればいいのよ。」と呟きます。今の車に運転上の不満はありません。20年前の車に比べれば、安全性も車の機能もはるかに向上しています。新しい車に乗る私を正面から見たらと想像します。車の顔がゴツいので小さい私はチョコンと見えるはずです。

 男性が古い車と家の外観が似合っていたと話してくれたこと、そんな思いの方がいたことに、嬉しく思いました。思い出が多い車でした。好きな車でした。でも2シーターの車は家族のことも考えると贅沢品です。維持費もかかります。手放したことは正解だったけど、心が残ります。

 見出し写真はいまだに置いてある古い車のナンバープレートです。この男性と別れ際、「嬉しいお話、ありがとうございました。」と深く挨拶した私でした。

 

コメント
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