晴、16度、94%
春になると地面に芽生えがたくさん見られます。雑草も種蒔きした植物も同じように緑の頭を地面から出します。種を蒔いたものでなければその芽生えを見ても「なんだろう?」と何の芽生えかわかるまでしばらく様子を見ます。
「こぼれ種」で繁殖する植物も多くあります。3種類あるうちの一つのラベンダーはたくさんの「こぼれ種」から次世代を産みました。 「もみじ」は二本ありますがそのうちに一本は「こぼれ種」で次々に芽生えます。 ラベンダーともみじが同じところから芽を出しています。人間の力を借りずに子孫を残そうと懸命です。
なんの芽か分からずにしばらく考えるものがありました。時には鳥が種を運んでくることもあり、庭にないものも芽生えます。判断しかねて1年経ったこの緑、 このちょうど上に這っている「つるバラ」だと判りました。親と同じ形の葉にランナーまで伸ばしています。石垣の上にも同じ芽を見つけました。「つるバラ」の自生株は2つになりました。
この春芽生えた植物、 この大きさになって「野バラ」の芽生えだと判断しました。白い花を咲かせ赤い実をつける種類です。同じバラですが「つるバラ」と葉の色艶が違います。
手を加えずに放任していても芽を出すもの「枇杷」「梅」「花蘇芳」「榊」「ローズマリー」。私の目も慣れて来て即座に判断できます。大抵は親木の足元に芽生えます。まるで雛が親鳥の羽の下にいるようだと微笑ましい。
種を自分で飛ばして次の世代を作る植物、ハイブリットと違い自然の強い力を見る思いです。春は植物から力をもらいます。