チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

三月は私にとって一番好きな月です。

2022年03月01日 | 日々のこと

晴、10度、56%

 三月、この月は私が一番好きな月です。お雛様に始まり、嬉しい記念日がやってきます。それに何と言っても温かさに向かう月です。花芽も膨らみ、球根たちの新芽が土から顔を出し、日に日に成長します。土の中にいる虫たちも動き出す「啓蟄」ももう直ぐです。

 私の古いお雛様、この家の整理をしているときに思いもかけないようなところから出てきました。髪は乱れ、傷みも出ていました。立ち雛だけを残しお道具などは全部捨てました。見つけて直ぐに香港に持ち帰りました。そしてこの家の戻ってきて5回目の「ひな祭り」です。先月半ば、「雨水」の日がいいとされている雛出しに飾りました。 家の中でも一番寒い座敷の床の間に2体飾ります。ここ数日、空気が緩む日が続きました。温かに感じ、雛人形の前でゆっくり座り込みました。ぼーっと雛たちの顔を見ていました。私のお雛様になってすでに60年は立っているはずです。40年近く顧みられなかったお雛様、海の上を往復もしました。「お疲れ様です。」よく見ていると、二人の顔が頬の赤み、目元がとても穏やかです。昔のお雛様に立ち戻ったような、清々しい笑みをしています。ゴタゴタの中から見つけ出した時のお顔とは明らかに違っています。人形は心があるという方もいます。もしかしたら、私の雛人形はやっと落ち着きを取り戻したのかもしれません。

 テーブルクロスは私のこの月への思いを映して、オレンジとサーモンピンクのアメーバーのような柄を選びました。 浮き立つような気持ちではありません。静かに季節と共に前に歩み出す気持ちです。 一日の日差しの明るさも入り方も変化しています。その春への変化を全て受け入れたい思いです。

  モモさんのカレンダー、「よくこの側溝でお腹を冷やしたわね。」懐かしい香港の散歩道でもモモです。帰国前年、12歳の時です。

 お雛様のお顔の変化に気づいた嬉しい三月です。今朝一番、主人から「三月の記念日に花を買ってください。洋服を新調してください。」と嬉しいメールを貰いました。友人、家族の気持ちに守られての月明けです。

コメント
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