雨、26度、94%
広東語に雲蓋という言葉があります。広東語の漢字は、日本語と同じ書体、意味も近いものがありますから、そのまま漢字の意味をとると解ります、日本人にとっては、本当に住み易い街です。雲蓋、雲の蓋ですから、空に雲が覆っていることを意味します。ここ、5日程、香港は雲蓋状態、しかもひっきりなしに雨が降ります。我が家から、対岸の九龍サイドが見えません。雨が強くなると隣のビルだって見えなくなります。そんな中でも、外でトイレをするモモさんは、小雨の中、スタコラとお外に出て行きます。つまり、私は雨の中お相手をするわけです。
雨降りに関わらず、はモモさんの散歩だけではありません。軒先にやって来る鳥たちです。ハト、スズメはもちろんコウラン、シロガシラがやって来ます。やって来て、置いてあるパン屑を食べてくれるだけではありません。かごにえさがないと、催促されます。コウランは、タイでは捕まえて鳴き声の合戦をさせる程きれいな声をしています。まるで、頭の先から声が出ているような感じです。雨が降っている中を濡れてやってきます。遠くまでえさを探しに行かなくてもいいからでしょうか、雨の日の方が、パンを沢山与えています。
しかも、みんな小降になったとき、一斉にやって来ます。この鳥たち、もう巣をかけているはずです。早ければ来月、遅くても9月にはひなを連れてやってくるようになります。
我が家のえさかごの上に3羽のコウランが留って、パンを食べています。緑の影にもう一羽、2組のつがいで来ています。やはり体の大きいハトが一番力を持っていますが、スズメもコウランもシロガシラもうまく調和をとってけんかをしなくなりました。つまり我が家におみえになる鳥は、皆さん顔ぶれが決まっています。巣を抱えている時は、雌がぐっと細くなります。
食べ方も様々、散らかす方がいれば、後始末をする方も出てきます。見出し写真のシロガシラは、石垣島辺りでなくては見られない鳥だそうです。コウランと同じ種類ですが、香港でもシロガシラの方が少なく思います。
雨降りです、昼間から電気を付けます。リビングに電気が付くのと、テレビが付くので私の在不在を知っているのだと、最近気が付きました。天気がいい日は、よそでもえさは見つかるでしょうが、こんな天気の日には、私も大盤振る舞いです。
産毛がボワボワしたひなに、飛び方を教えながら我が家にやって来るまで、後少し。お天気も回復し始めたようです。