うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ゆっくりな私と猫

2022年06月12日 | おたまの事

やっちゃったな~。

昨日は、久々にやってしまった。

 

おはようございます。

最近のおたまは、扱いやすい。

おたまは、我が家にやって来て以来ずっと、

あやに拘り過ぎて、逆にあやに嫌われているのに、

それでも、あやにチョッカイを掛けようとする。

けれど、そんな時も、

「ダメよ~、おたーまちゃん」

と声を掛けるだけでやめるようになった。

 

たれ蔵との関係も落ち着いていた。

以前は、たれ蔵を撫ぜた手で触られるのも嫌がったが、

最近は、たれ蔵と追いかけっこして遊んでいる。

とはいえ、それはたれ蔵の細心の注意の元に成り立っている。

一定の距離、走るスピード、時間、

おたまが嫌がらない範囲を、たれ蔵はいつも探っている気がする。

 

それなのに、昨日はやってしまった。

訳もなく、いや、おたまには訳があるのかもしれないが、

不意にスイッチが入り、荒ぶっていたのを見て、

「おたまちゃん、やめようか~?」

と声を掛けても止まらない。

 

多頭でいると、悪戯に興奮させるのは禁忌だ。

興奮が他の猫にも伝染して、あっちこっちで喧嘩が勃発することにも成りかねない。

特に、オス猫が多めの今の我が家は、微妙なバランスで保たれている。

そうなると、大惨事だ。

 

私は慌てたが、いかんせんトイレに座っていた。

まだ立てない。

だから、トイレから、おたまに声を掛けていたのだ。

でも、そうも言っていられない。

あやは、けたたましいサイレンのように、おたまに威嚇音を発している。

私はグッと出そうな物を腹に引っ込めて、立ち上がり駆け寄った。

すると、おたまは私に向かってシャー!っと威嚇した。

私は再び、腹にこみ上げる物と、ほんの僅かな怒りを堪えて、

おたまを撫ぜた。

いや、撫ぜようと手を伸ばしたのだ。

その時、おたまは、私の手を咬み、シャー!とまた威嚇した。

そして、あろうことか、

その声を聞いて駆け付けた、たれ蔵に、ガブリと噛みついた。

私が咄嗟に

「こらぁ!」と怒鳴ると、

おたまはたれ蔵から離れて走って行った。

私は、シャーっと威嚇しながら走り去るおたまの後ろ姿を見送りながら、

「ああ、やってしまった・・・」

と呟いた。

 

普段、しょぼくれた顔で寝ている事の多いおたまは、

決して、穏やかな猫じゃない。

それは、拾った時から変わらない。

おたまは、幼い頃からずっと、心に何かを秘めている。

それが何かは、私には分からないし、

おたまは決して隠しておきたいと思っている訳でもないだろう。

けれど皮肉なことに、

私としたら分からないから、おたまを信じられない。

 

そんな中、おたまは随分変わったところもある。

6年間まったく食べられなかったドライフードも食べるようになったし、

ブラッシングもさせてくれるようになった。

撫ぜると漏れなく咬みついていたおたまが、

ゴロゴロ控えめに喉を鳴らした時、あの時、私は跳び上がるくらい嬉しかったが、

あの時、私じゃなくおじさんが撫ぜている時だったものだから、

嬉しかったけれど、おじさんに飛び蹴りしたくもなった。

「どうして、あたしじゃねーんだよ」って。

環境の変化に最も苦手で神経質なおたまが、

新たに加わった新入りとの日々を、ゆっくりゆっくり構築している。

自分を変えながら、ゆっくりとだ。

よちよちと歩き始めたたれ蔵に、ようやく近づき始めた頃

 

並んで食事ができるようになった頃

 

私は、そんなおたまの変化も信じられない。

おたまに、いろんなことが乗り越えられるのかと信じらない訳だ。

一番厄介なのは、実はおたまを信じられない私なのだ。

 

だから昨日は、しょんぼりしていた。

私もしょんぼり。

おたまも、しょんぼり。

訳も分からず咬まれたたれ蔵も、いささかしょんぼりして見えた。

白い猫と黒い猫と、くすんだ肌の女は、

三角形を作る位置で、それぞれしょんぼりしていた。

 

「おたまぁ・・・ごめんな」

と声を掛けたら、おたまは頭を上げて目を細めた。

「たれ蔵、ごめんね」

と声を掛けたら、たれ蔵はすっかり熟睡していた。

なんだか、ひどく静かで、この上なく平和な時間だった。

そして、そんな昨日は、よねの命日だった。

 

よね「あのね、あのねのね~」

何か伝えに来てくれたのかい?

 

よね「あの子をね、もっと信じてあげてよね~」

そうだよね。

そうなんだよね。

 

よね「あぁぁ、そこもっと、ゴリゴリしてよね~」

私とおたまは、ゆっくりと進んでいくよね。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (桜吹雪)
2022-06-12 17:17:44
猫達に何があったのでしょうね、おかっぱさんのトイレ中に。

こういう時、多頭飼いならではの注意事項があるのですね。
私は2匹までしか飼ったことがないので、そういうこと知りませんでした。

しょんびりタイムは、ちょっぴり切なかったと思いますが、今日はどうかな~

でもきっと大丈夫よね~
昨日のは、お勉強タイムだったのよね~と
私も「よね」を連発しちゃいましたが、きっとよねさんも見守ってくれている筈♡

そして、あの子をね、もっと信じてあげてよねっていう言葉。
私もまう君にそうしなきゃと思いながら
読みました。
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Unknown (ポンまま)
2022-06-12 20:20:01
おたまちゃんは、まるでおかっぱさんの
化身のようだね~。
今日の記事を何度か拝読するうちに
おたまちゃんのそれ、おかっぱさん
そのまんまや~ん、って思ったよ。
7年前に出会った頃のおかっぱさんは
ドライフードを食べられなかった
内に何かを秘めていたおたまちゃんに似ていた。
自分で自分のことさえ信じられないっていう、
そんなおかっぱさんを感じたことが、何度かあった。
だからさ、気になるんでしょう?
自分ではどうすることも出来ない
自分の気持ちの持って行き処に困っている
おたまちゃんを、どうしてあげれば
少しは気持ちを鎮めてあげられるのか、
懸命に考えちゃうんじゃないのかな。
でもさ、おたまちゃんもおかっぱさんも
凄く成長してるし、実は放っておいても
全然大丈夫なくらい、中身はしっかり
成熟してると思うんだよね。
あたしはね、自分と似ている娘を見ていて
同じ様なことを思うんだよ。
ダメな所も似ていてさ、ちょっと情けなく
なる時もあるけど、きっとね、そんなに
心配しなくても、大丈夫なんだよね。
たれちゃん、ちっちぇ~(*≧艸≦)
よねちゃんが出て来てくれて
この問題は解決!だね♪
なんか、おばちゃん、久し振りによねちゃんと会えて
涙出そうになっちゃった。笑
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Unknown (金時豆)
2022-06-12 21:57:59
おかっぱさん♪こんばんは〜(^O^)
息子がねワクチン接種して〜当日は大した事ないじゃん!何て余裕でゲ一ムしてたら、次の日から三日間高熱出して〜うろたえてた金時豆おばさんです😅💦
ってか、おたま君の意外な一面を知りました😅あたすの中でおたま君は、穏やかでのほほんとした、ちょっと気弱な白い王子様だったんだよ😅やっぱ猫さんだもんね、シャ一&ガブリシャス&ガリっとするよね😁
ってか、おじさんになついてるのけよ💦
それよりもおかっぱさん♪出るもの引っ込めて〜大丈夫だったのけ❓😁笑
あたしゃ絶対出してからじゃないと出ないぜ😁爆
おたま君、大勢の中でも君は君らしくね(^_-)
大丈夫おかっぱさんに八つ当たりしてくれた前😁
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桜吹雪さんへ (おかっぱ)
2022-06-13 06:02:06
桜吹雪さん、おはようございます。
はい、おかげさまで昨日はいつも通りな我が家でした。

なんとなく3匹まではバランスが保てるのですが、
4匹以上になってくると、危なっかしく
なるような気がします。
特に、そこにオスが加わると脆い(笑)。

分からないと、信じられないんですよね。
私も、おたまが分からものだから、
おっかないなって思っちゃっているんです。
まうくんと桜吹雪さんも、私とおたまも、
まだまだ、この先長いですもんね。
これからが楽しみですよね。
そういえば、よねも相当な不思議っ子でしたしね~(笑)。
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ポンちゃんままさんへ (おかっぱ)
2022-06-13 06:13:55
ままん、おはようございます。
ままんが、よくおたまと私は似た者同士って言ってくださってて、
「どこがなのかな?」ってピンと来なかったんだけど、
この記事をままんのコメントを拝読してから読むと、
まさに自分のこと言ってるやんって思ってびっくりです!
私も、自分を持て余す時がよくあるんですよね。
だから、おたまのことが分からないし、分かる気がするんだね。
おじさんはね、おたまを心配する私を不思議がるの。
傍から見れば、問題ない猫に見えるんだろうね。
でもやっぱり、おたまが自分を持て余してる時、
私には分かるんです。
ほんと。私も、決して心穏やかじゃないタイプなんですわ~(笑)。
ままんも、お姉ちゃんが似てるから、
通ってきた苦しみが分かっちゃって、だから
心配になるんでしょうね。
そそ、お姉ちゃんは大丈夫よね。
だって、ままんに似てんだから!!
うふふ、お久しぶりのよねさんですよ~。
あの子は画像探してても、いっつもほんわ~かしてましたね(笑)。
たれ蔵は、よねが残してくれただけあって、
いい味出してくれます。
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金時豆さんへ (おかっぱ)
2022-06-13 06:20:53
金時豆さん、おっはーでやんすよ~。
息子君、副反応が激しかったんですね?!
今はもう大丈夫でしょうか?
私の職場にも、3日間高熱出した人いますが、
その後は通常に戻れてるから、きっと息子君も大丈夫であることを
祈っております。

おたまって、案外苛立っていることが多い気がするんですよね。
まあ、それも猫を拾っちゃう私のせいなんだけども!
おたまが一人っ子だったら、また違ったんだろうなって
思います。
でも彼は、頑張ってくれるかんね。
おたまなのに、すごい頑張ってくれる。
そこが、またいじらしい男です(笑)。
そして、私の腹の中のもんは、
しばらく出なくなってしまってました(笑)。
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Unknown (ひいな)
2022-06-13 13:58:15
こんにちは。
おたまちゃん、繊細な子なんですね。
あやさんに「好き好き」攻撃をしていても、
どこかナーバスになっているところが
あるのでしょうね。
多頭飼いって、本当に少し目を離した間に
「ウーシャーッ!」始まるから、
「何が原因だったのーっ!?」
と聞きたくなります(^^;
うちは私がエアロバイクを漕いでいて、
目が届かない時に、ちぃがやらかします。
ドアにペットボトルを投げつけるオカンも
問題かもしれませんが、最近は全く
動じなくなったちぃのメンタルも鋼です。

それにしてもたれちゃんは健気ですね。
「ボクが、ボクが我慢すれば…」と、
声が聞こえて来そう。
黄身のご褒美を上げて下さい(T-T)
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ひいなさんへ (おかっぱ)
2022-06-14 05:45:10
ひいなさん、おはようございます。
それです、まさに「好き好き」攻撃(笑)。
押してダメなら引いてみなって言ってるんですがね~。
おたまは、視覚や聴覚にいささか問題があるようで、
そのせいもあって、神経質なのでしょうね。
同じ白族ののん太もビビりではありますが、
おたまほどではなくって、むしろマイペースでちょろいの(笑)。

分かります。
どうしても今止めんとまずいかもって時、
私も大きな音で注意を逸らせたりします。
トイレから、可笑しな声を発したり。
隣人からは、どう思われている、若干不安です(笑)。

たれ蔵は、ほんとよい子で、私はそれを不憫に思うんですが、
たれ蔵は「大丈夫だよ、母ちゃん」って
微笑んでくれるから、本当に有難いです。
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