うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

青春よ、ふたたび

2022年05月23日 | 日記

私にしては珍しく、

8,000円の靴を買った。

 

おはようございます。

私は、靴にお金を掛けない。

その訳は、この形にある。

漫画みたいな指のせいだ。

とくに、親指に至っては、名前を付けている。

「デメタン」だ。

我がデメタン、愛すべきデメタン。

そして、厄介なデメタン。

このデメタンのおかげで、既製の靴がなかなか合わないのだ。

 

どんな靴を履いても、

デメタンが「痛いよ、狭いよ」と泣き出してしまう。

売り場で、試しに履いた瞬間、泣くのなら分かりやすいけれど、

時々、「あれ?これいいんじゃない?」と買って履いて、

2時間後、泣き出すという時もある。

だから私は、お高い靴は買わないことにしている。

 

ちなみに、名前の由来となった『けろっこデメタン』のデメタンは、

永遠の小学4年生だけれど、私のデメタンはもうすぐ50歳だ。

50年間を私と共に、あらゆる物と出会って来た。

大地を踏む度、「キュッキュっキュッキュ」鳴く騒がしい靴を履かされたのをかわきりに、

成長していく度、たくさんの靴との出会いと別れを経験した。

デメタンが特に記憶に残る靴は、14歳の時、真新しい靴との出会いだったろうか。

新品の匂いに、まだ馴染めなくて、靴見知りしていた帰り道、ドブにはまった。

その時、デメタンは思った。

「そうそう、この匂いだ。懐かしい。」

そして、デメタンは気付いた。

「そうか、青春の匂いって、ドブの匂いに似ている。」

デメタンがそれに気づいた1年後、

おかっぱは、部活動で3年間履いたバレーボールシューズを、

卒業の記念に後輩へ贈った。

すると、後輩たちはこぞって言った。

「おかっぱ先輩の靴、ドブの匂いがします」

と。

眼を潤ませる後輩たちを見て、おかっぱもようやく気が付いた。

「そうか、青春の匂いって、ドブの匂いなんだね、デメタン!」

 

大人になってから、デメタンはパンプスという曲者に出会った。

怒りに震え、ストッキングを次々と突き破り、叫んだ。

「狭いんだよーーー!」

デメタンは負けなかった。

立ちはだかる数々の難敵に負けんと、ますます成長していった。

 

今やもう、運動靴のカテゴリーに属する靴にだって勝つ。

楽に履けて、かつお洒落に見えるため考え抜かれ設計された、

8,000円の運動靴にも負けない。

負けて、お願い、デメタン!

いや、8,000円よ。

君が負けてくれたまえ。

 

さすが、8,000円は、作りも丈夫ですね。

ついうっかり一目ぼれして買ってしまったおかげで、

かれこれ1か月、履きならして伸ばそうと試みても型崩れしないんだな~。

さて、この戦い、デメタンは勝てるのだろうか?

 

そんな我が家、帰っても戦うのんたんが居た。

のん太「あちゅくなってきた」

かかぁも、暑い

 

のん太「こうちてみるか?!」

余計、暑くなる

 

のん太「濡らちてみるか?!」

足だけ濡らしも、どうもならんぞ

 

のん太「あちゅい」

 

はっ!そうか・・・。

一旦ドブにはまって濡らしてみると、生地が伸びるかも知れん・・・。

のん太も、一旦、伸びて冷やすしな。