うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

正義、ありがとう!

2022年05月11日 | 日記

月曜日、

連休明けに「張り切って」仕事へ行けるような、

そんな健全な精神、あたしは持ち合わせていない。

 

おはようございます。

この際、地球が滅亡してしまえばいいのにとさえ、思う。

あたしは、

地球を犠牲にしてでも仕事を休みたいと思うくらい、

大規模な野望を持つ、ちっぽけな人間だ。

 

「地球滅亡!地球滅亡!」

通勤途中、ブツブツ呟きながら運転していたら、少しは心が落ち着いた。

宇宙イチの悪の総統の気分が、痛いほど分かった。

無理かも・・・

悪の総統だって、そんな予感が過っていた。

正義は強く、眩しいくらい美しい。

まるで、月曜日の空みたいに青くて目がくらむ。

でも今更引けない。引いてたまるか。こうなった意地だ!

「地球滅亡!ちきゅっ・・・あら?」

「ハトさん?」

長閑な道の真ん中で、鳩が何やらついばんでいる。

私の車に気付いているのか、いないのか。

「いや~ん、危ないよぉ。轢かれちゃったらどうすんのぉーーーー?」

野鳥は正義だ。

強くて美しい。

ちっぽけな悪の総統、鳩に野望を砕かれた瞬間だった。

 

一旦つるんとなった心持で会社へ入れば、

隣りのデスクの熟女さんが、旅の話を始めた。

「もうね、ほんと、楽しかったよ~」

連休を大いに充実させた様子に、私の心がまた、けば立ちはじめた。

楽しい土産話に、

そうですかい、そうですかい、そりゃ良かったでやんすねと、

誰口調なのかも見当が付かないながら、

皮肉を含んだ相槌を打つのが、連休明けの本来の私だ。

楽しそうに土産話をしている最中に

「おいらは、楽しい思い出なんざ一個もないでやんす」と

いつ割り込んでいやろうか狙っていると、

「おかっぱちゃんには、これ買って来た」

と渡されたのが、これだ。

私は咄嗟に

「やだ~ん」と叫んで、土産を抱きしめた。

南紀白浜のアドベンチャーワールドのお土産だ。

この施設は、ジャイアントパンダが7頭暮らしている、夢の国だ。

いや、もはや正義の聖地だ。

その後も、土産話を聞きながら、悪の心はすっかり洗われた。

「熟女さん、ありがとう!地球、ありがとう!パンダ、最高!!」

 

さすが、ちっぽけな悪人は、こんなものだと

我ながら呆れちゃうわけだけれど、おたまは何をしているのだろう?

おたま?

 

なにやら、企んでいる目だな?

なんだ?

 

おぉ、なにか、やらかすつもりか?

 

あっ、ごろーんと戻ってきた・・・。

そっか、分かった!

「おたまちゃん、かっこいいね~」

と、言って欲しかったのだな?!