こしょう 生後23日で、
昨夜、永眠いたしました。
おはようございます。
こしょうは、どこかしらに障害があるのではないか。
それは、こしょうの目がすっかり明いた頃から気付いていた。
いつも左上を見ている視線や、顔付きや、意思を感じぬ動きに、
私は、違和感を感じた。
とはいえ、毎回の授乳は、いつも一番多く飲めていて、
ウンチも毎日1回、必ず出していた。
体も、3匹の中で、一番大きく成長していた。
生後3週間が過ぎ、そろそろ歩き出す頃になり、
僅かではあるが、こしょうも歩けるようになった。
でも、私は安堵はできなかった。
私が感じる違和感は、そのままだった。
いずれ、もう少し成長したら、
きっとはっきりと分かるだろう。
そう思っていたが、
死という結果を前に、皮肉にも、腑に落ちた。
たぶん、こしょうは私の子になるだろうと覚悟していた。
「なんだよぉ、たれをうちの子にしたばっかりなのに、
また増えるのかよぉ。」
そうぼやきながら、こしょうがどんな風に成長するかを
焦りながら見ていた。
付きっきりの介助が必要になったら、どうしよう?
うんこやあや、おたまやたれは、受け入れてくれるだろうか?
上手くやっていけるだろうか?
日を追うごとに、頭の中はグルグルと巡っていた。
そして、昨夜、私が保護部屋に様子を見に行くと、
どういう訳か、みんな、保護部屋に集まって来た。
なかなか近くに寄ってこなかった、あやも、
お得意のシャーも言わずに、静かに子猫を見ている。
おじさんも帰ってきて、本当に我が家勢ぞろいになった。
その中で、こしょうは、突然失禁をして、
5分ほど、痙攣を繰り返し、動かなくなった。
あっという間だった。
あの光景は、まるで、
我が家勢ぞろいで、こしょうを歓迎してから、見送ったようだった。
こしょう、うめと愉快な仲間達に加入いたしました。
極楽組のみんな、こしょうを、頼んだぞ。