うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

便利と不便

2017年05月20日 | 日記

この季節になると、

鳥たちも、ひときわ忙しそうだ。

 

水を張った田んぼには、

サギ達が、どこからか、やってくる。

 

燕は、私が歩くすぐ前を、颯爽と横切り、

民家の軒下に目をやれば、

スズメが枯草を咥えて、巣作りの算段をしている。

 

ゴミの日のゴミ置き場はというと、

やっぱりゴミが漁られているのだ。

辺りを見回すと、少し離れた所で、1羽のカラスが様子を伺っている。

クロちゃんや、そろそろ片付けるからな。

そう呟きながら、持ってきたホウキで、

散らかったゴミを片付けるのも、この季節のお決まりだ。

 

私は、カラスのクロちゃんが好きだ。

カラスのクロちゃんは、きっと私の事が大っ嫌いだろう。

だけど、私は、ゴミ置き場の掃除を止めない。

 

まず、周囲に人が居ないかを確認する。

誰もいないと思った瞬間、烈火のごとくホウキを振り回し、

恐ろしい速さで、掃除を済ませるのだ。

しかし、あまりに掃くことに集中すると、

辺りへの注意を払う事を忘れてしまい、気づけば、

「あら~ご苦労様です。まったく困るね~、悪いカラスめ」と

ゴミを捨てに来た人間に、そう言わせてしまう。

私なんて、無力なものだ。

 

しかし、数年前、

ゴミにネットを掛けていただけのゴミ置き場が、

なにやらサッカーゴールのような、頑丈な囲いで

囲われるようになり、掃除をする機会も格段に減った。

便利なものが出来たのに、私はクロの安否を知る術を失った。

 

ちょうど、囲いができた年の今頃だったろうか。

私は、ゴミの中から小さな巣を拾った。

覗いてみれば、生まれたての小さな雛が2羽鳴いていた。

スズメの雛だった。

その巣を持って家に戻り、すぐさまパソコンを開いた。

欲しい情報は、あっという間に見つかり、それを元に買い物へ走った。

ペットショップの店員さんにもよく聞いて、

スズメの雛に適した餌や、それを与えるための道具、

巣箱やら湿温計やらヒーターやら様々な便利な物を購入した。

完璧だ。

完璧なはずだったが、

付きっ切りで育てた3日後、2羽の雛は、息絶えた。

私なんて、無力なものだ。

 

飛んでいるスズメを見てみれば、

強い風に吹き飛ばされて、ちっとも前へは進めない。

雨が沢山降っていれば、餌を捕るのも大変だろう。

これで雛が育つのか疑問に思い、

巣に戻るスズメを追ってみれば、

雛の頭が5つ見えて、元気な声が響いていた。

便利なものが沢山あるというのに、私は雛を育ててやれなかった。

 

最近、この界隈は、開発地域に指定されて、

朝から夕まで、工事の音が鳴り響いている。

そのせいか、川は濁り、水鳥は姿を見せない。

道路が出来て、建物が沢山建って、

さぞや便利になるのだろうに、

私の住む部屋からは、もう、カワセミの声は聞こえない。

 

実家では、父さんが、パソコンに興味を抱いている。

「確かに、便利だよ~。買ってみれば?」と言うと、

父さんは、

「でもな、便利になり過ぎると、自分が衰える気もしてな。

ちょっとぐらい不便な方が、いいって事あるやろしな。」と。

確かに、そうだ。

私なんて、パソコンばっかり打ってるからか、

文字が書けなくなってきた模様です。

今夜は、ツースとパンドウッチです。だってさ。

まずいわ~。

これは、かなり、まずいわ~。

 

そして

これも、まずいわ~。

 

掃除機を買って以来、この箱、ずっと、ここだわ~

 

凄い楽しそうだわ~

 

大人気だわ~

遊びには便利なのに、景観は損なわれているというね・・・