読売新聞の編集手帳の欄に岩手県花巻市東和町に＜ミステリー坂＞というところがあると書いてあった。花巻市のページにも隠れた名所として、紹介されていました。
見た目は上りなのに、実は下り勾配で、空き缶やボールはゆっくり落ちていき、目の錯覚によるものらしい・・・・と、そして意気揚々と歩く上り坂が、実は零落の道のりであったり、失意の涙でたどる下り坂の先に一番いいことが待ち受けていたり、どことなく人生を思わす坂である・・と
その記事を読んでいて、私が10年近く前入院していた時に出会った人の言葉を思い出しました。隣のベッドにいた２０代の若い娘さんが「人生には上り坂と下り坂があるらしいけど、私には＜まさか＞と言うこんな坂があるとは思いませんでした・・・・」
こんな若い子がこんなことを言って・・・と、胸が締め付けられました。彼女の病気は詳しくわからなかったが、まったく食事も水もとれなくて、ただ点滴だけで過ごしていました。お母さんは「もう、きれいな洋服を着て外へ出ることは無理なんですよ」と、私に話され、パジャマやネックレスなどを買ってこられていました。
そんなことを思いだしていると、翌日の朝日新聞に、大阪のホスピスで最後の時を過ごす入院患者の心のケアとして、土曜日の夕食に「リクエスト食」を出しているという記事がありました。「命の見通しが短い患者さんがこれを食べたいという気持ちを大切にしたい」患者さんがそれぞれ好きな食べ物、思い出の食べ物などをリクエストするという。
なんと素晴らしい、思いやりのある病院食なのでしょうか。以前私は、最後の食事は三途の川を泳がないといけないから、ステーキがいい…なんてふざけていましたが、その時には、病院のあの彼女のことは全く思い出しませんでした。彼女が一度でもリクエスト食を食べることができていたらよかったのですが・・・・
見た目は上りなのに、実は下り勾配で、空き缶やボールはゆっくり落ちていき、目の錯覚によるものらしい・・・・と、そして意気揚々と歩く上り坂が、実は零落の道のりであったり、失意の涙でたどる下り坂の先に一番いいことが待ち受けていたり、どことなく人生を思わす坂である・・と
その記事を読んでいて、私が10年近く前入院していた時に出会った人の言葉を思い出しました。隣のベッドにいた２０代の若い娘さんが「人生には上り坂と下り坂があるらしいけど、私には＜まさか＞と言うこんな坂があるとは思いませんでした・・・・」
こんな若い子がこんなことを言って・・・と、胸が締め付けられました。彼女の病気は詳しくわからなかったが、まったく食事も水もとれなくて、ただ点滴だけで過ごしていました。お母さんは「もう、きれいな洋服を着て外へ出ることは無理なんですよ」と、私に話され、パジャマやネックレスなどを買ってこられていました。
そんなことを思いだしていると、翌日の朝日新聞に、大阪のホスピスで最後の時を過ごす入院患者の心のケアとして、土曜日の夕食に「リクエスト食」を出しているという記事がありました。「命の見通しが短い患者さんがこれを食べたいという気持ちを大切にしたい」患者さんがそれぞれ好きな食べ物、思い出の食べ物などをリクエストするという。
なんと素晴らしい、思いやりのある病院食なのでしょうか。以前私は、最後の食事は三途の川を泳がないといけないから、ステーキがいい…なんてふざけていましたが、その時には、病院のあの彼女のことは全く思い出しませんでした。彼女が一度でもリクエスト食を食べることができていたらよかったのですが・・・・
私もこの10月9日で発病してから10年になります。
向かいのベッドにいた当時20歳の女性はそのころ私より凄いステロイドの副作用とモルヒネの副作用で朦朧とする意識の中で私と同じ病気と闘っていました。
いっぱい食事制限のある二人、もちろん生もの禁止だったので、二人でよく「お寿司食べたい～～」とか言ってましたね。
病人にとって食べるのだけが楽しみでした。
点滴だけで過ごしてる「彼女」さんの辛さが身に沁みます。
向かいのベッドの女性は30歳になる今、東京の六本木ヒルズの有名企業でバリバリ働いています。
私は彼女の頑張りを励みに「普通の暮らし」を目標に頑張ってます(^^ゞ
ホントに自分の病気がわかった時は＜まさか＞でしたね。
＞失意の涙でたどる下り坂の先に一番いいことが待ち受けていたり、
そうであってほしいと切に願います。
美味しいものでも食べれば気持ちも明るくなるでしょうが、
病気のときは食欲がないし。
まさか、ですか。隣のベッドにいたちぃちゃんもつらかったでしょうね。
このテーマで私もエッセイを書くつもりでした。ちょっと視点を変えなくては。
下りが上りに見える坂、ここではありませんが、今度、連れていってあげます。フフ
そういえば、みんな食べ物の話をよくしていました。
でもその彼女が私の隣のベッドに来てからは、遠慮して食べ物の話はしませんでした。
食事の時間になると彼女も、自分からカーテンをひくんです。
つらかったと思います。
ちこさん、薬も減ってきてるようですし、もうひと踏ん張り、頑張ってね。
病気は、一度かかったから、もうこれでおしまい・・・・ならいいけど、また違う病気にかかる人もいるし、いやですね～。
＞このテーマで私もエッセイを書くつもりでした。
あら、お先に失礼いたしました（笑）
＞今度、連れていってあげます。フフ
なんか、最後のフフが意味深ですね。でも、楽しみにしています。
その先に思いがけないことが待っているかもしれないです。
それがいいことなのか、そうでもないことなのか。
分からないから、やはり体力はいると思います。
「上り坂、下り坂、まさかの坂」ちかちかさんに教えられて大分使わせてもらいました。
まさかの坂で踏ん張れるように体力つけておこうとよく食べよく飲みよく眠りの私・・・。
まろさんは若返るお茶をいろいろ飲んでおられますから、この先は長いですよ（笑）
お互いにこの先に、いいことが待ち受けてますように・・・
そう、願いたいですね。
＜まさかの坂＞実は新聞見るまで、すっかり忘れていました。
hillzさんの最近のタイの様子見てたら、栄養補給はバッチリですね。 ただ、必要以上にとってないかと心配です（笑）
佳い・いや辛いお話ですねぇ！
食事の時間、カーテンを引く彼女の気持ちを思うと…
ちかさん、最近ちょっとつまずいても泪が出るので
タオルは手放せません。泣かさないで下さいナ。
それに何故ちかさんはそれほど泳ぎを覚えたいのか
その意味もわかって、また貰い泣きですがな（ウワーン
私も彼女のことを思い浮かべると、目頭が熱くなります。
でも、ず～っと忘れていたんですよ。
やっぱりたまに思い出して、今の元気に感謝しなければと思います。
藤圭子さんの事や、人生を考えるテーマが続きました。
爺やさん、元気にのんびり行きましょう！