バーノン、アマ―、ジェニングスときて、ランス・バートン?と思われる方もいらっしゃると思いますが…、カップ&ボーラーでも無いじゃないかと思ってる方もいらっしゃるかと思いますが…とりあえず、好きなマジシャンということで、書かせて頂きます。
いや、カップ&ボールもされてますよ。映像のURLを下記に示します。ちょっとボケているのがきになるのですが…
私はこの映像をNHKの番組で見ました。録画してあり、何度も何度も見ました。吹き替えですので、台本も自分が演出するときの参考にもさせて頂きました。基本的にはバーノンの手順です。ただ、普通のコーヒーカップを使って行っています(この映像にはありませんが、このカップ&ボールの演技の前に、自分の田舎で、レストランに勤めていて、お客さんを待たせている間にそこにあるものでマジックをしました…みたいなセリフがあったと思います)。コーヒーカップなのでスタックができません。チャーリー・ミラー・ムーブもしていません。しかし、しっかりとした手順であり、足りないとは感じません。FISM受賞者に対しておこがましいですが、1つ1つ技法がきっちりしています。
このボールを消す前に口に入れてるの?とわざと思わせる演出はこの映像を見て以来私はずっと行っており、とても気に入っています。そして最後はカップの中から…とてもランスらしいエンディングだと思います。カップ&ボールは歴史的にもストリート色が強く、バンバンカップや机を叩いての演出なども多いのですが、ランスバートンが行うと、コーヒーカップを使っているのですが、何となく上品で、適度なギャップが入りここまで観客を幸せにできるのか…と感動します。
ランスバートンに関しては様々なサイトで紹介されていますが、個人的にはやはりマジェイアさんのページが好きなので紹介させて頂きます。
ただ、この紹介の後、数年でランスバートン氏はモンテカルロでの公演に終止符を打ちます。2010年です。最後に行きたかったのですが、さすがに行けず…
私は氏のステージを3回見ています。ラスベガスで2回、東京国際フォーラムで1回です。何回見ても飽きない、とても素敵なショーでした。ランスバートンと言えば、やはり、鳩出しですよね。ヴィヴァルディの 「四季」に合わせた演技は、ド派手なイリュージョンにはない、ため息が出そうな演技です。
写真は、ランスバートンのショーのパンフレットとチケット、モンテカルロで販売されていたトランプ(3ドルくらい)とモンテカルロのハーフダラースタック(正式名称知りません…ハーフダラーが20枚くらいパックされたもの)です。マジックを始めたばかりのころで、ハーフダラーってどこで手に入れるのか?アメリカでも使ってないけど…ラスベガスにはあるらしいぞ…と言う事で、マジックショップにたくさん売ってるとは知らずにアメリカから持ち帰ったものです。もう20年以上経ちますので紙が黄ばんでしまってますが、良い思い出です。
ショーが終わった後、ランスバートンのマジックショップをウロウロしていました。正直売っているものは初心者向けのものが多く、買うものはあまりないなぁと思いながら見ていたら、なんとランスバートンが現れたのです!!そして写真を一緒に取ってくれました(ブログにはあげれませんが…)。それはもうテンション上がりまくりでした。
マジック用品は買いませんでしたが、CDを買いました。彼の演技で使っている曲が入っていますが、いろんなマジックで使えるもので、私も自分のステージやパーラーで一部使わせてもらってます。
私の数少ないレパートリーにSilk to Eggがあります。このマジック自体はとても有名で多くの方がご存知かと思いますが、私はランスバートン氏の演技を参考に練習しました。私が繰り返してみたNHKの番組に収録されていた映像ではありませんが、おおよそ同じなので下記に示します。そういえば、マイケル・アマ―氏はおでこからシルクを出すという演出をしてましたね(笑)
どんどん、カップ&ボールから離れます…最近ではめっきりステージをしなくなしました。以前は、毎年あるハンディーキャップを持つ子供たちのクリスマスパーティーで体育館の舞台でマジックを見せていた時期がありました。そこで行ったネタの一つは、ランスバートン氏のインディアンのマジックを真似したものでした。レベルは全然違いましが、このマジックを見たとき自分もこんなマジックをしてみたいなぁと思いやってみました。
もちろん、セットや衣装なども、そんないいものはありませんでしたが、フード付きのコートを着てゴーストの仮面を付けて行いました。シャドウテントという実は別の使い方をするマジック用テントがあり、それを使って行いました。改めたテントから布を広げるとヒョコヒョコ動くものが出てきます。3つ目に出てきたものをめくるとマジシャンです。では仮面を付けているのは?と仮面ととると、その学校の先生が出てくるというものです。子供たちも知っている先生が急に出てくるので大喜びというマジックでした。
とまあ、いろいろ私のマジック人生に影響を与えてくれたマジシャンですので紹介させて頂きました。
そうそう、ランスバートンと言えば、最近ジャンボ版が発売された益田氏の代表作、WOWは彼がその現象を見たときに「WOW!」と言ったことから命名されたことは有名ですよね。
ランスバートンの日本でのショーは、亡き母と見に行きました。母も喜んだのも、良い思い出です。
私もランスバートンのCDを持っています。が、実戦で使ったことがないです。宝の持ち腐れですね。