Card To Boxが続きましたが、手持ちのものを全て紹介したので、今回で一旦終了します。
どんなボックスにカードが移動させるのか?なるべく「マジック用の特別な感じがしない身近にあるボックス」で「適当なサイズのもの」としたとき、「ミントボックス」がその候補になりますよね。今回はミントボックスにカードが移動するという商品をまとめて3つ紹介します。
<mINt by Steve Rowe and Big Blind Media>
まずは、PVを示します。
Steve Rowe氏の作品です。このPVが2015年に公開されているので、恐らくそのあたりの商品化と思います。以前紹介したクラリティボックスのちょっと後になります。透明なケースから出てくるところなどは、またその基本的な原理はクラリティボックスやミステリー・ボックスと同じです。ただ、いくつかの改善ポイントがあると思います。まず、みんなが持ってそうな一般的なミントボックスを使っているということです。マジックのための怪しい箱、唐突な箱ではないところはやはり改善点といってもいいと思います。次にカードを透明のボックスに入れるという過程を含められる点です。マジシャンが選んだ、もしくは他の観客が選んだカードを四つ折りにして、ミントボックスの箱に入れておく、ということは、クラリティボックスではできません…。最後にミントボックスなのでミントが入っていることが自然で、カードと共にミントをケースから出すことでよりリアリティが高まるという前回書かせて頂いたジェイミー・イアン・スイスの手法を自然に用いることが出来るという点です。
以上の事から、かなり良い作品だと思います。問題点を挙げるとすると、折りたたんだカードをギミックとスイッチしミントケースに入れ、見栄えをよくするという工程が必要で、少しストレスではあると思います。ギミックの動作は私自身あまりやっていないのでわかりませんが、あくまで原理的の話で言うとクラリティボックスの方が問題を起こす可能性は低いと思います。日本のお店で購入できます!
<Mint Box by Daniel Garcia>
Daniel Garcia氏のギミック付き缶製ミントボックスを使ったCard To Mint Boxです。2018年リリースかなと思われます。まずはPVです(ちょっと長いです...)
2018年というと透明ボックスがいろいろ出ているときであり、そこに勝てるのか?と思いましたが、良い反応と悪い反応とあったように思います。現在は、販売しているお店を見つけることが出来ませんでしたので、決定版にはなれなかったイメージはあります。Penguin Magic のページを示します。コメントがあるので、参考になると思います。結構厳しい意見が多いですね(;^ω^)
国内ではmMLShoppersさんで扱っていました。mMLShoppersさんって、他のお店に比べてカードインボックス商品が結構充実している気がします…
ケースの大きさ、厚さ、作りから言って、ミステリーボックスのような作りでのギミックはできません。そこであのタイプに比べると、やや特殊な機構が使われています。なかなか面白い機構です。どうやってこの方法に辿り着いたのか…ある時この動きを偶然見つけて、これ使えるんじゃない?と思って作ったのではないかと勝手に思っています。
取り出す(?)には、単に傾けるだけではなく、ワンアクション必要となります。また割と繊細なギミックなので、乱暴に扱うと使えなくなってしまう可能性があります。ですので、箱を開けたら注意書きが入っています。インストラクションビデオを見てからギミックは触らないとまずいと思います。
この商品の良いところは、やはりミント缶という、どこに持ち運んでいてもおかしくない一般的な小さなボックスにカード が消えるギミックを仕込んだという事、またDaniel Garcia氏の詳しいインストラクションビデオがあるところだと思います。いろいろな使い方を解説してくれています。
<Toibox Card To Box System by Jonathan Kamm>
最後は、ミント缶を使った究極的なCard To BoxであるJonathan Kamm氏のToiBoxです。
上記商品ページにもありますが、PVです。
また、フルパフォーマンスの動画もありましたので示します。
私は数年前にペンギンマジックからお勧めの商品として紹介されて、かなり高評価でしかも、お安かったので購入しました。ペンギンマジックで何週か連続1位をとっていた商品です。ダウンロード商品であることからもわかりますように、ギミックがありません(;^ω^)。通常のミント缶を使って、特別なギミック無しで行います。普通の缶を使っているので、改めも問題ないです。まあ、最後は缶いっぱいのミントが出てくるので、改めの必要もないかもしれません。
上記パフォーマンスの動画を見たら、マジックをされる方でしたら、細かいムーブの完全再現はさておき、おおよそやり方の予測は付くのではないでしょうか。そしてそれは間違っていない気がします。ですので、マジシャンを騙すものではない気がしますが、マジックを普段見ない方にとっては、とても不思議でインパクトのあるマジックだと思います。準備も簡単ですし、手順もサカートリック的で盛り上がりますし、最後のクライマックスまでありますし、、、上手く作られた手順だと思います。すこし、気になるところを言うと、2回目のカードの移動が、流れ的には行った方がスムーズなのですが、不思議度合いとしては上がるのか?というところです。2回同じ現象を行う事でアンビシャスカードのように不思議度合いが上がるのでしょうか??。実践していないのでちょっとわかりませんが(;^ω^)。
ミント缶はアメリカでは定番のALTOIDS(アルトイズ)のミント缶、スモールを使っています。これは上記Daniel Garcia氏のギミックミント缶でも使われているものですが、なかなか日本の普通のお店では売っていません。通販で9個や12個まとめて買うのであれば売っています。私は近くで購入できるミント缶としてフライングタイガーとスターバックスのミント缶を購入しました。ちょっとフライングタイガーの缶は大きいですね。スターバックスは日本でもかなり知名度が高いし、お洒落なので個人的には気に入っています。ALTOIDSは上記ガルシアのギミック缶です。
ちなみにこの商品、下記のサイトによると2006年冊子と缶のセット(?)で販売されていたようです。タイトルが「Toibox」だけですね。ペンギンマジックでは「Toibox Card To Box System」。ペンギンマジックが扱ったのはレビューから見て2016年頃かと思われます。オリジナルの発表からこれはいい!ということで映像化し、販売を始めたのかもしれません。
ToiBox by Johnathan Kamm, KAMMAGIC Productions
以前ミント缶でカードインボックスの手順を行ったのですが、予め入れるカードの向きを間違えてしまい、缶を開けたら別のカードのインデックスが見えてしまった!という失敗をしました(;^ω^)。